記録映画「太陽がほしい~『慰安婦』とよばれた女性たちの人生の記録」上映会/班忠義監督&外村大教授トークショー
2015年11月18日 16:47 文化・歴史“社会は被害者を放り投げている”/民衆の視点から歴史を見る
中国人元「慰安婦」の証言を集めた記録映画「太陽がほしい~『慰安婦』とよばれた女性たちの人生の記録」の上映会及び、同作を手がけた班忠義監督と東京大学総合文化研究科の外村大教授によるトークショーが4日、東京大学駒場キャンパスで行われた。その内容を紹介する。

班忠義監督(右)と外村大教授のトークショーの様子
班忠義監督(以下、班):私の出身である撫順では今も平頂山事件(※)で日本軍に虐殺された住民の遺骨が出てくる。そこで日本人残留婦人、残留孤児らと出会って日本語を学び、日本に留学した。中国人被害者、日本人被害者と話す過程でこの戦争は本当に重大な犯罪だということを両者から聞いた。
将来、日本と中国の次世代がどう密接に付き合っていくのか、この障害をどう乗り越えるかを考えるため、戦後50年を機にこの映画を撮り始めた。