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東京第1初中児童たちのサッカー交流

2015年10月28日 12:12 スポーツ 主要ニュース 共和国 民族教育

グラウンドで体感した“私の祖国”

【平壌発=金志永】「短い期間だったけれど、多くの体験をした」。 今年8月に行われた第37回在日本朝鮮初級学校中央サッカー大会(コマチュック大会)本選部門1部で優勝した東京朝鮮第1初中級学校サッカー部(初級部)の児童らが15日から22日まで祖国を訪問し、同じ世代の児童らとサッカー交流を行った。初対面したコマ選手たちは、グラウンドで一緒にボールを蹴りながら、徐々に馴染み、親しくなっていった。

1万5000人の応援団

「先生、本当に私たちが祖国を訪問できるの?」

それが優勝を決めた瞬間、児童たちが上げた喜びの歓声だったという。

対リョンフン初級中学校戦後、双方が共に記念撮影を行った

対リョンフン初級中学校戦後、双方が共に記念撮影を行った

東京第1サッカー部は、2012年と2013年にコマチュックで優勝した。当時、祖国を訪問した児童の体験談が他の生徒らに与えた影響は大きかった。誰もが祖国に行きたがった。康哲敏校長によると、サッカー部員は上級生らの話を 「夢の世界のように感じていた」という。

今回、夢が実現して祖国を訪問した児童たちは、金日成競技場、羊角島競技場などで、平壌市内の学校で学ぶ児童たちと5回にわたってサッカーの試合を行った。

初めて訪れた祖国、見るものすべてが新しいものばかりだったが、金日成競技場に広がった光景は、児童たちの想像を超えていた。国内有数の競技場でサッカーをするだけでも特別な事なのに、1万5千余人の児童らが観覧席から熱烈な声援を送ってくれた。

18日に行われた試合の対戦相手はリョンフン初級中学校。競技場に到着した東京第1の児童たちは、花束を受け取り、「アジョシ」の肩車に乗った。リョンフン初級中学校サッカー部員の父親らであった。同校が日本に住む朝鮮学校の児童らと交流するのは初めて。キム・ヨンソン校長(60)は、「異国の地で民族の魂を守りぬいている児童たちは、私たちの子どものようなもの。彼らに力と勇気を与えたかった」と、教職員、児童らの気持ちを代弁した。

試合は、一進一退の攻防戦となり、0-0で終わった。PK戦で東京第1が3-1で勝った。

リョンフン初級中学校サッカー部員らの父親の肩車に乗る東京第1の選手ら

リョンフン初級中学校サッカー部員らの父親の肩車に乗る東京第1の選手ら

東京第1サッカー部の尹明澈監督は「児童らは日本で試合する時よりも気迫にあふれていた。祖国の地で存分にプレイした結果、見ごたえのある試合となった」と評価した。サッカー部キャプテンの韓智樹くん(6年生)は、「こんな立派なスタジアムでたくさんのトンムたちの応援を受けながらプレイできて夢のようだ。祖国の先生たち、トンムたちの温かい気持ちを全身で感じた」と感想を述べていた。

祖国への愛を育む

児童らが訪れる数日前、金日成競技場では、ワールドカップ・アジア地域予選の競技が行われた。児童らが競技場を離れる時、ある一人が「次にここを訪れるのは、ウリナラの国家代表選手になった時。みんな、この光景を目に焼き付けておこう」と言った。

児童らは、実際に朝鮮の国家代表選手を目指す同世代の児童らと会った。 21日、綾羅島にある平壌国際サッカー学校を訪れた。2013年に開校した同校では、世界的なサッカー選手を育成している。現在15人の児童がサッカー留学でイタリアに行っている。

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