檀君陵での演説
2015年10月05日 10:43 春・夏・秋・冬10月3日は朝鮮民族の始祖王、檀君による建国の日を記念する開天節だ。今年も平壌市江東郡に位置する檀君陵で開天節の記念行事が行われた
▼6.15共同宣言発表後、北と南、海外の同胞が集い、檀君陵で開天節行事を行うようになったが、北南関係が悪化すると民族の会合は困難になる。今年も南の参加者の姿はなかった。北と南は8月に当局対話の再開と民間交流の活性化などについて合意したが、離散家族の再開事業を除き、合意履行のプロセスは、いまだ具体化していない
▼始祖王が朝鮮半島の現状を見たら、悲しみ嘆くだろう。国家が分断されていても、我々は皆、檀君の子孫だ。同じ同胞、同じ血筋として、小異を捨てて大同に就いてこそ、檀君民族の底力を発揮することができる。その根本を忘れ、外国勢力に依存すると災いを招く。過去にも日帝の植民地支配と事大主義者たちの反民族行為によって開天節行事が廃止され、檀君さえも「伝説上の存在」とされた受難の時代があった
▼南の大統領は同族である北を誹謗中傷し、北の圧殺をもくろむ米国の政策に賛同している。8月の北南合意以降も、その言動に変化はない。合意履行の展望に不透明感が漂う最大要因だ。今年の開天節行事で北の演説者は北南関係改善のチャンスを逃してはならないと訴えた。南の大統領も檀君の子孫であるならば、悔い改めるべきだ。今は外国勢力に媚を売り、同族対決を続ける時ではない。(永)