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反逆の時代に終止符

2015年08月10日 10:39 春・夏・秋・冬

70回目の8.15を前に、朴一族の支離滅裂な言動がニュースになった。

春夏秋冬▼朴槿恵大統領は分断された京元線(ソウル-元山)の南側区間の復旧工事起工式に参加した。軍事境界線を挟む非武装地帯の工事は北側との合意が前提となるが、反北対決路線をとる大統領に、その機会は訪れそうにない。「北は勇気を持って南北和合に賛同してほしい」という演説は欺瞞でしかない。

▼大統領の妹である朴槿令氏は、日本メディアのインタビューに答え、「慰安婦」問題について「日本に謝罪を要求し続けるのは不当」「靖国神社問題に触れるのは内政干渉」と発言した。姉については「父親の朴正煕元大統領に対する親日騒動のせいで、日本に強硬な立場を取るようになった」と解説してみせた。

▼彼女らの父親は、4.19蜂起後の統一気運の高まりを軍事クーデターで押さえ込んだ。日韓条約を結び、援助資金を得る見返りに、日本の侵略と植民地支配の清算を放棄した。

▼歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。いまの大統領とその妹の言動は父親ゆずりなのだろう。しかし、その主義主張は、70年前、解放の喜びに高揚し自主独立の希望で沸き立った民族の意志に反する。

▼朴一族のような、一握りの反逆者たちが身勝手に振る舞う時代に終止符を打たなければならない。日本の戦前回帰が進んでいる。分断を越えて、民族が力を一つに合わせることは先送り出来ない課題だ。(永)

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