世界水泳で金
2015年08月01日 09:23 春・夏・秋・冬「ウリナラの選手が世界水泳で金」-うれしいニュースに元気をもらった同胞も多いだろう。メダルを手に爽やかな笑顔で取材陣の前に立った16歳の少女は、気負いなく自然体だった。
▼女子高飛び込み決勝で優勝候補といわれた中国選手を抑えて最高得点を獲得したキム・グクヒャン選手は国際大会初出場。ノーマークからの金メダル獲得は、16年前の世界陸上を思い起こさせる。チョン・ソンオク選手は、当時、朝鮮の主力選手のペースメーカーとしてマラソン競技に出場し、優勝した。「苦難の行軍」と呼ばれた経済的試練の時期だった。「世界マラソン女王」の誕生は朝鮮人民に勇気を与えた。
▼チョン選手は、優勝会見で自国のリーダーと人民について誇らしげに語り、「朝鮮をもっと世界に知らしめたい」と意気込みを述べた。後輩たちがその目標を一つずつ叶えていく。女子サッカー、重量挙げ、卓球、柔道…種目ごとに世界のトップに立った。選手たちのはつらつとした姿が、朝鮮という国の新しいイメージを広げていった。
▼「苦難の行軍」時代に生まれた高飛び込みの金メダリストは、会見で「祖国に感謝したい」と述べた。今後は、水泳も勝算種目の一つとして戦力強化が図られるだろう。キム・グクヒャン選手自身は「来年のオリンピックに出場すること」が目標だったが、今回の優勝で「メダル獲得への自信」を得たという。世界に向けて、あの満面の笑みをまたぜひ見せてほしい。(永)