〈取材ノート〉自立育む家族愛
2015年04月24日 11:38 コラム10日に行われた朝大入学式。日本各地から集まった新入生と保護者たちを取材し、いろんな家族愛に触れた。晴れの日に、普段はあまり見せない互いの気持ちを確かめ合い、ともに新たな一歩を踏み出した清々しい親子の姿がそこにあった。
今年、日本学校出身の2人が朝大に編入した。生まれて初めて体験する「同胞の多さ」に驚いていた佐賀県出身の編入生の父親から、編入に至るまでの話を聞いた。「この子はチョソンサラム(朝鮮人)との付き合いを求めていたと思う」と話す父親の横で、黙ってうなずく娘。筆者の質問に答える過程で、今まで知らなかった互いの考えや心情を知り、照れくさそうにしていた親子の姿が微笑ましかった。