69回目の光復節
2014年08月15日 20:13 春・夏・秋・冬69回目の光復節。分断克服の決意を新たにする記念日に際し、北南が示したメッセージは対照的だった.
∇金正恩第1書記は新型戦術ロケット弾の発射試験を指導した。ロケット開発を担当した科学者によれば、「銃剣を持てずに亡国の民となった日帝支配40年の歴史を忘れてはならないという自覚」、「米帝によって強要された70年の受難史に終止符を打つという意志」を示したものだという.
∇ソウルでは朴槿惠大統領が演説を行い、北南関係に言及した。環境保全、文化遺産発掘などの協力事業を提案したが、最大の課題である朝鮮半島の軍事的緊張緩和、米国との合同軍事演習中断に関する意向は示されなかった。むしろ北が「自衛のための措置」と主張するロケット発射訓練を非難の対象とし、「自ら核を放棄したカザフスタン」や「改革開放を選んだミャンマー」を見習えと挑発的な言葉を並べた。
∇北は朝鮮半島と北東アジアの対立構図の清算に照準を合わせ、外交軍事攻勢を強めている。ロケット発射もその一環だ。一方、南は北との対決思考から抜け出せず、国際情勢の変化にも対応できないまま、現状維持の路線を続けようとしている。
∇来年は70回目の光復節を迎える。南は8.15に先立ち、高位級接触の開催を北側に提案したが、軍事的対立の解消など関係改善の根本問題に関する議論を早急に始めるべきだ。「対話のための対話」を続けても、民族分断の歴史に終止符は打てない。(永)