北南スポーツ会談
2014年07月11日 13:08 春・夏・秋・冬板門店で北南会談が開かれる。議題は「スポーツ」。9月に南の仁川で開かれるアジア大会に北の選手団と共に応援団が派遣される。会談では、関係者が実務問題を協議する。
∇これまでもスポーツは民族和解の気運を高める機会をつくってきた。1990年、北南の選手がソウル、平壌を行き交い「京平サッカー」(1920年代に始まった都市対抗選)を復活させた。91年には日本で行われた世界卓球選手権大会に北南統一チームで出場、女子団体戦で中国を破り優勝した。
∇2000年に6.15共同宣言が発表され、スポーツ交流は定例化した。その年、シドニーオリンピックでは、IOCの支援を受け、開幕式も北南合同入場が実現した。その後、06年トリノ冬季オリンピック、07年長春・冬季アジア大会まで合同入場は8回実現した∇北の応援団の仁川派遣は共和国政府声明(7日)を通じて発表された。南の統一部はしぶしぶと会見を開いたが、「国際慣例に従う」、「応援団を受け入れない理由がない」と応えるだけで、統一チームと共同入場、共同応援について否定的な立場を示した。
∇当局の消極的な態度は、南でも反発を呼んだ。スポーツは、その時々の「政治の壁」を乗り越えてきた。北南には数多くの実績がある。仁川市は、すでに合同応援団の準備に着手した。今回、北南スポーツ交流が実現すれば、朝鮮半島の秋にもう一つの実りをもたらすだろう。(永)