〈取材ノート〉詭弁は通用しない
2014年05月23日 13:44 コラム集団的自衛権の行使容認をめぐる動きが加速化している。
米国は自らのアジア太平洋戦略を実現すべく、日本の取組みを支持した。それを追い風に、日本は「集団的自衛権の行使は国際社会の平和と安定に貢献する」などと詭弁を並べたてている。最近、朝日新聞のインタビューを受けた自民党の幹部は、現行の憲法の前文に「国際社会において、名誉ある地位を占めたい」とあることから「集団的自衛権の行使は憲法の精神に合致している」と言い放った。
しかし、これらの詭弁は絶対に通用しない。アジアの国々にとって、日本の集団的自衛権の行使容認は自国への直接的な脅威として映らざるを得ない。かつて日本が「自存自衛とアジア解放のため」と称して遂行した侵略戦争で、言葉に言い表せないほどの甚大な被害を受けたからだ。