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〈それぞれの四季〉自然にオッケチュムを/高明愛

2014年05月19日 16:42 コラム 文化・歴史

先日、同級生の結婚披露宴に参加した。学生時代、留学同活動をともにした二人だけあってなんだか不思議な感覚でもあった。当日は、当時の同級生や先輩・後輩などたくさんの同胞たちが集まって久しぶりに楽しい時間を過ごせたし、二人のしっかりとした決意に大きな刺激を受けた。たくさんの想いが詰まった披露宴は、笑いあり涙ありであっと言う間に終わってしまったが、今でも鮮明に浮かんでくる披露宴であった。

その時もそうだったが、さまざまな宴や同胞の集いなどの場で必ずと言っていいほど行われるのがチュムパン。オッケチュムとは縁のなかった私にとって、その時間をどうやり過ごすかがここ最近の悩みである。チャンダンに合わせて自然と身体が動いている方たちの見様見真似でリズムに乗ってもなかなかうまくいかない。だからと言ってじっと座っていることもできない。無理してやる必要もないが、自分も同じように踊りたいとは思う。そのような場面に出くわした時、自分にも自然と出てくる朝鮮的なものがもっとあってもいいのではないかと思う。

しかし、普段の生活の中でチャンダンを学んだり、ウリノレやチュムを知る機会はほとんどない。本や映像を見るだけじゃわからない、必死で獲得しようとしない限り自然と身につくものではないのが原状だ。同胞の集まる場もしかり民族に触れる機会も減っている中、さまざま形でその場をつくっていくことの大切さを改めて感じた。

(留学同京都)

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