公式アカウント

教員カップルの結婚式

2014年04月04日 08:45 春・夏・秋・冬

新学年度がスタートする直前の土曜日、東京のホテルで教員カップルの結婚披露宴が催された。朝鮮大学校を卒業したウリハッキョの同僚だ。春夏秋冬

▼教え子たちが校歌で祝福した。小3の男子児童は、朝鮮民謡の独唱で美声を響かせた。受け継がれる民族の魂を聴いた。

▼新郎の朝大時代の同級生は、スピーチで思い出を語った。自分が通った初中級学校が他校と統合された時、新郎が励ましてくれたという。子どもたちに、そんな悲しい思いを二度とさせないためにも、民族教育の第一線でがんばると決意を述べた。「自分が言ったことは必ず実行する」。同級生は、新郎の実直さを称えた。

▼映像と共に新郎新婦のプロフィールが紹介され、年配の参席者たちを感慨にひたらせた。新婦が赤ちゃんの頃の写真。孫娘を抱く祖父は生前、「我らの誇り限りない」という総聯賛歌をつくった。子どもたちを在日同胞社会に貢献する人材に育てた「チェ老人」の歌もある。作者の孫娘は、その歌詞にも登場する「教員」の道を歩んだ。

▼総聯をとりまく状況は厳しい。朝鮮会館の強制売却問題もある。それでも人々は、強い気持ちを持っている。総聯には、時が過ぎても連綿と続く伝統がある。希望を捨てずに、試練を乗り越えていく若者たちもいる。披露宴の参席者たちは、ウリハッキョを守っていくという二人の門出を祝福した。世代を継ぎながら、同胞たちが築いてきた絆は強い。(永)

Facebook にシェア
LINEで送る