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〈閑話休題〉ヘイト・スピーチ/英、日本を渡航注意国に認定

2014年02月17日 15:03 コラム

「表現の自由」を盾に、日本ではヘイト・スピーチが横行している。昨年末、日本の流行語大賞ベスト・テンに選ばれた「ヘイト・スピーチ」という言葉は、一過性の「流行物」でも、「表現の自由」として「守られるべきもの」でもない。これに対して英国政府が最近、日本の排外主義勢力によるヘイト・デモを問題視し、日本を渡航注意国として認定した。インターネット上に公開されている英国政府の外国旅行アドバイスには、「日本は安定した民主主義国であり、暴動や暴力的デモはほとんどないものの、国家主義者のデモが外国人への激しい敵意を示すことがあるので、見かけたらその場を離れてください」との注意書きが書かれている。

ヘイト・スピーチは、他者を深く傷つけ恐怖にさらし、社会悪を蔓延させ、偏見、差別、暴力行為、さらにはジェノサイドにまでつながるもので、もはや処罰されるべきものというのが世界の常識である。

1日、都内で開かれたシンポジウムでは、差別とヘイト・スピーチに対する法規制についてさまざまな意見が交わされた。パネリストたちの一致した見解は、法規制が必要だということ。しかし、日本の根深い朝鮮人差別の根源が「国」に根ざしているだけに道のりは険しい。(潤)

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