〈取材ノート〉新たなスタート
2013年07月24日 14:50 コラム今年から朝鮮学校では、初級部児童らを対象に英語教育が取り入れられた。そのため、色んな学校での英語授業を取材する機会があった。学校では、朝鮮学校の教員や外国人講師を招いた授業が行われ、児童たちが楽しく音楽に合わせたり、愉快に授業に参加していた姿が印象的だった。
ある時は、取材で教室に入ると英語の教員と間違えられ、「えー今日は、外国人の先生じゃないの?」と不満げに話す児童たちもいた。そのぐらい、英語の授業を楽しみにしていた様子であった。初級部から英語を習うことは、児童や父母らからとても好評。ある児童らは、「街で外国人と会ったら、あいさつできるようになった」、「英語をたくさん習って外国に行ってみたい」とうれしそうに話してくれ、ある母親は、「初級部から英語に慣れさせておくと、中級部に上がっても自然と英語が出てくるし、子どもも英語に興味を持ちはじめたので、これからの成長が楽しみだ」と英語教育への強い期待感を寄せていた。
記者が初級部の頃にはなかった英語教育。中級部にあがった当初は簡単だったが、段々と難しくなり諦めかけていた学生時代。だが、今の子どもたちは、英語が難しいという偏見もなく楽しい雰囲気で英語を親しみ、話している。そんな姿を見ると、また英語に挑戦してみようかとも思った。恵まれた環境の中で育った子どもたちが成長し、今後様々な可能性をもって同胞社会をはじめ各分野で活躍することを願っている。(秀)