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危うい日本の言論と新しい息吹/詩人・佐川亜紀 

2013年07月19日 16:23 文化・歴史 主要ニュース
土曜美術社出版販売、電話=03-5229-0730、2,000円+税。  

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日本は今、危険な幻想に覆われようとしている。憲法を改悪しようとする政治家が多数を占め、平和主義の破壊、歴史の歪曲、排外主義の増長、人権軽視が公然と進んでいる。

日本は経済的に存在感が低下しているが、問題は国境を超えて這いずり回る金融資本主義・新帝国主義にある。巨大資本は利益を貪り、人間を使い捨てている。資本はとっくに国家に忠誠など誓っていないのに偏狭な国家主義を唱えるのはまやかしでしかない。

人種差別的ヘイトスピーチは世界的に見て日本の知性を疑わせる。元「従軍慰安婦」の方々に対する日本の政治家の発言が世界各国から非難を浴びたが、女性差別への鈍感さと品位の無さに恥かしくなる。しかも、それが保守政治家の大半の考え方だというのは情けない。数年前まで、多文化多民族共生を謳い、交流事業も行われていたのに、朝鮮学校を授業料無償化から排除し、補助金も出さなくなる急変ぶりは危機的状態だ。

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