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受け継がれる学校愛

2013年06月11日 12:19 春・夏・秋・冬

初級部時代、通っていた学校が新校舎に移転した。壁が剥がれ落ち床がでこぼこした木造の校舎から、鉄筋コンクリートの近代的な校舎に移っただけに、喜びよりも衝撃の方が大きかった。初めて見る講堂や理科室、新しい遊具、平らな床、指一本で開閉できる教室のドア、各教室に設置されたテレビ・・・すべてに圧倒された

春夏秋冬▼当時、大人たちは、募金集めに奔走。新校舎建設のための貯金箱として醤油のボトルのような白い容器が同胞の家々に配られたのを覚えている。周囲の日本学校に勝る立派な校舎を同胞や活動家たちが力を合わせて建てた

▼近年、東京、西東京、京都などで新校舎が次々と建設されていったが、そこでも募金や児童募集のために奔走する同胞や活動家の姿があった。同胞たちは、普段からキムチ販売やバザー、学校清掃、チャリティーゴルフなどで学校を支援している。大人が何をやっているのか、初級部にもなれば子どもでも理解するものだという。先代から受け継がれる民族教育への情熱をしっかり感じ取っている

▼今年、創立60周年を迎える茨城初中高で5回目の「セッピョル学園」が13日から開催される。茨城、群馬、栃木、新潟、福島、宮城、そして今年初めて北海道からも生徒たちが参加する。青商会に続けと、オモニたちも各地から駆け付け行事を支援するという。学校のために駆け回る大人たちの姿を、子どもたちは決して忘れない。(天)

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