メンタルトレーニング
2013年06月03日 09:47 春・夏・秋・冬国際オリンピック委員会は、2020年夏季五輪で実施する競技の最終候補としてレスリング、野球・ソフトボール、スカッシュの3競技を選んだ。9月の総会で「残り1枠」が決まる。朝鮮が過去に金メダルを獲得したことがあるレスリングの残留に期待したい
▼朝鮮では、レスリングやウエイトリフティング、柔道など、メダルの期待が高い競技に先端のメンタルトレーニングがいち早く取り入れられてきた。その一つが、朝鮮体育大学スポーツ科学研究所が開発した「心理訓練操縦支援システム」。様々なテストで集中力、平衡感覚、方向感覚、動体視力などを数値化し、その分析に基づいて必要なトレーニングメニューを示してくれるプログラムだ。今後、競技全般への導入が見込まれる
▼トップアスリートの中には、「誰にも負ける気がしない」状態、「ゾーン」を経験した人がいるという。この境地に至ると、アスリートは試合で最高のパフォーマンスを発揮する。朝鮮の選手の強みは精神力にあるとされるが、それが空回りして実力を発揮できず、試合に敗れることがあった。「ゾーン」を自在に操るメンタルトレーニングの導入が、朝鮮スポーツの飛躍的な発展につながるのでは
▼世界卓球の混合ダブルスなど、今年に入って、朝鮮のスポーツ界はメダルラッシュに沸いている。ユース、ジュニア世代の活躍も目立つ。上り調子の朝鮮スポーツから今後も目が離せない。(天)