「コリビジ関東」開校/同胞経済を活性化させる存在に
2013年06月03日 18:09 主要ニュース同胞社会や日本社会だけでなく世界に貢献できる起業家、経営者を育成することを目的とした「コリアンビジネススクール関東」(コリビジ関東)が2日、開校した。一昨年の7月、「ウリ民族フォーラム in 岐阜」で提案され、昨年2月に開校した「コリアンビジネススクール東海」の開校に続き、2校目となる。
この日行われた第1回目のセミナーには、20代から40代の同胞青年たちが、東京、栃木、茨城、青森から集まった。すでに起業した人、新しく起業を目指す人、先代から事業を継承しようとする人、高いビジネススキルを習得したい人など、受講生たちの動機はさまざま。職種も、遊技業、広告業、飲食業、学生など、多種多様な人々が参加した。
コリビジが目指す経営者像は、「在日同胞経営者たちから代々引き継がれた民族性と相互扶助精神、高い経営力とビジネススキルを持ち、豊かで力強い経営者」。
コリビジ関東運営委員会の尹鐘源委員長は、「次世代を担う経営者、起業家たちが豊かな同胞社会を作り出すことは同胞社会全体の願いだ。その願いを叶えるべく、ここに集まった受講生たちを全力でサポートし、ともに学んでいきたい」と語った。
事業計画書作成セミナーでは、朝鮮大学校の趙丹准教授と愛知県朝鮮商工会の趙勇俊経理室副室長が講演を行った。
趙准教授は、同胞社会や日本、世界における起業活動の趨勢について述べながら、事業計画を立てる上で重要な点や事業計画書の作成方法について解説した。
趙副室長は、新たなビジネスチャンスをつかむ方法について述べるとともに、図を用いながら、受講者と一緒に顧客を想定した経営戦略を立てていった。演習では、参加者たちが4つのグループに分かれ、討論を重ね、グループ毎に独自の経営戦略を練った後、プレゼンテーションを行った。
アントレプレナーシップ(起業家精神)セミナーでは、UBI株式会社の木村勝男取締役会長が、自身の生い立ちや起業活動、起業家が持つべき考え方について講演した。
木村会長は、「人生は1度しかない。失敗を恐れずチャレンジしてほしい」と、時にはユーモアを交え、時には語気を強めながら受講者たちに語りかけた。講演後、受講者たちは積極的に質問しアドバイスを仰いでいた。
同スクールの母体であるコリアンビジネススクール理事会の金太竜理事長は、「ここに集まった若き同胞青年たちが情熱と高い志を持ち互いに切磋琢磨することで、同志としての関係をきずいてほしい。そして10年後、20年後の同胞社会を担い、同胞社会の経済を活性化させる存在になってほしい」と語った。
コリビジ関東では、事業計画書作成セミナーとアントレプレナーシップセミナーが全8回ずつ行われる。また、9月1日には「コリビジ近畿」が開校する予定だ。
(李永徳)
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