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〈取材ノート〉「激浪に立ち向かう」

取材ノート65年の歳月が経っても、同胞たちにとって忘れられないものがある。

3月末、「4.24教育闘争」を体験した1世同胞にインタビューした。

「同胞たちは、祖国を愛し、学校を愛した。子どもを朝鮮学校に通わせ、民族の言葉を守った。その精神を受け継ぐ若い人たちを見ると、本当に頼もしい」

命を懸けて民族教育を守った1世たちの精神が受け継がれていることに、その同胞は喜んでいた。そして、自分の人生に誇りを感じると語った。夫が執筆した自叙伝「私の人生 民族教育」を傍らで携える妻の表情もまた輝いていた。

「高校無償化」、補助金問題など、朝鮮学校を破綻させ同胞社会の未来を踏みにじろうとする昨今の民族差別。総聯と在日同胞を取り巻く環境は、65年前と変わっていない。4月24日付の労働新聞は、「第2の4.24 激浪が起きている」と表現している。

「激浪」に立ち向かう大切な武器は、昔も今も同胞たちの団結であろう。

「私たちの夢、私たちの心プロジェクト」によって集められた折鶴が文科省、ジュネーブ(国連)に届けられたが、その数の多さに、脈々と継承されている同胞の団結力を見た。

団結を呼びかけたオモニ代表たちが4月25日に文科省を訪れ、担当者と直談判した。1948年4月24日に兵庫県知事と面談し、「朝鮮学校閉鎖令」を撤回させた時の状況を想像した。

今はまさに、「第2の4.24」のたたかいの中にある。1世の息づかいは、決して過去のものではない。(東)