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詩人が言うべきこと

2013年03月25日 10:20 春・夏・秋・冬

18日に東京・品川区で行われた金正守創作詩歌作品公演「ウリトンポニルリリ」に足を運んだ。詩人で在日本朝鮮文学芸術家同盟中央委員長の金正守さんの作品を一つの芸術公演として立体的に披露したもので、「落葉」「旅立ちの朝」「バスに乗って電車に乗って」など、金正守さんが作詞したおなじみの曲がたくさん舞台を飾った
春夏秋冬

▼「今も同胞たちに愛され残っている歌詞はみんな、悩むことなく一気に書きあがられたもの」「朝鮮学校の教員時代、学校生活の全てが詩の素材を与えてくれた」「生活の中、現実の中に詩がある」――取材の中で金正守さんが語った言葉だ

▼「高校無償化」制度から朝鮮学校が排除され3年になろうとしている。安倍政権は省令を改悪してまで朝鮮学校を制度から完全に排除した。地方自治体による朝鮮学校への補助金カットの流れも拡散している。金正守さんが公演の最後のあいさつで語った言葉が今も心に残る。「総聯、朝鮮学校への弾圧が拡大する現実を前に、言うべきことを言う公演にしなければと思った」

▼芸術作品を生み出す人たちにとって、怒りは創作の大きなエネルギーになるのであろうが、それよりも喜びを糧にして創作したいというのが当たり前の感情ではないだろうか。東京では22日に桜の満開宣言が出されたそうだが、朝鮮学校の子どもたちが笑顔で満開になり、詩人が笑顔を題材に創作できるのはいつになるのだろうか。(徹)

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