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〈取材ノート〉学びの1年

2013年02月12日 15:40 コラム

新年も明け、記者になってもうすぐ1年の月日が経とうとしている。色んな取材を通し、様々な人と出会い、自分の足で現場に行き、話を聞く。そんな中、昨年は学ぶ楽しさを知った1年であった。

先月、啓明学園初等学校「コリアデー」10周年の取材に行ってきた。そこでは、金剛山歌劇団メンバーによる小公演や授業を行い生徒たちとの交流が行われた。校内には、児童たちが自分で調べた朝鮮半島の歴史や言語、文化について調べた張り紙などが貼られていた。

啓明学園の児童たちは、公演後の感想や歌劇団団員との交流を通して、「朝鮮に興味をもった」、「朝鮮文化を知ることができてよかった」、「朝鮮と日本はもっと仲良くなってほしい」などの感想を語っていた。そんな偏見のない子どもたちをみると、歴史を知ることはとても大事なことだと実感した。また、日本の明るい未来を少し見た気がする。

その一方、朝日新聞(1月25日付)には東京都の高校日本史の副読本に記載された関東大震災朝鮮人「虐殺」を「命を奪われた」に記述変更をするという記事があった。

「虐殺」という言葉を消し去ることによって、事実を隠し本当のことが知らされなくなる。歴史を知らない子どもたちが増えていく。独のヴァイツゼッカー大統領は、「過去を忘れる者は現在にも盲目となる」と述べたが、日本の子どもたちは、愚かな大人のために未来を消されようとしている。子どもたちのためにも被害者のためにも、日本は事実を認めるべきだ。(秀)

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