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党の現状認識

2013年02月02日 10:50 春・夏・秋・冬

時代が変わり新たな事業に取り組むにあたって重要なのは、正確な現状認識だ。平壌で朝鮮労働党の細胞書記大会が開かれた。党細胞とは、すべての分野の末端単位につくられた党の基層組織。一万人規模での大会開催は金正日総書記の「遺訓」だったという春夏秋冬

▼大会では金正恩第1書記が演説し、党細胞の役割を向上させるための課題を示した。字数にして約11,000字。国内の新聞にも全文掲載された。党員が備えるべき資質を述べるくだりでは「主席や総書記を敬うように人民を仰ぎ見し、人民のために献身的に働く」と述べた。従来とは違う表現だ。

▼問題点も指摘した。党幹部による職権乱用、官僚主義を遡上に載せた。「これまでは会議で批判を行い、何人かの幹部を処罰するだけで済ましてきた」‐ 改善を要求する前に、まずは執行部の反省点を踏まえた総括作業から始めた。

▼生前、金日成主席は1年間にわたり金属工業省のある党細胞に所属し、「普通の党員」たちと胸襟を開いて話し合える関係を築いた。長く語り継がれてきた逸話だ。

▼過去に示した問題点解決のプロセスも、それが形式主義に陥っていたのであれば正直に認めて改める。スローガンで終わらない政治が着実に進行しているようだ。党の最高指導者が党の末端組織の人々と向き合い、忌憚なく語り、自分たちの立ち位置を共に確認する。党創建から68年。初心に戻ろうという強い思いが伝わる。(永)

 

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