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停戦60周年を平和の元年に/朝鮮の経済復興戦略と戦争終結

2013年01月22日 16:28 主要ニュース 共和国

朝鮮は2013年を「新たな100年代の進軍路で社会主義強盛国家建設の転換的局面を開く大きな創造と変革の年」と規定した。以前から構想されてきた経済復興戦略が本格的な推進段階に入る。一方、今年は停戦協定締結60周年を迎える年でもある。経済復興の必須条件である朝鮮半島の平和実現が、国政の重大事案、遅滞なく解決していくべき課題として浮上している。

昨年7月27日に平壌の大同江のほとりで行われた朝鮮戦争勝利59周年慶祝祝砲夜会(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

朝鮮戦争はいまだ法的に終結していない。1953年の停戦協定の締結で戦闘行為が中断された直後から、朝鮮は平和協定を結ぶために粘り強い努力を傾けてきた。

金日成主席の生涯最後の年である1994年の4月にも、朝鮮政府は朝鮮半島に新たな平和保障体系を樹立することを提案した。金正日時代に発表された朝米共同コミュニケ(2000年10月)でも、朝鮮戦争を公式に終結させるうえで、4者会談など様々な方途があることを確認した。

2010年1月には、平和協定締結のための会談を停戦協定当事国に正式に提議したが、交戦国である米国は、これといった反応を示さなかった。同年11月、延坪島砲撃戦が起きた。双方の領土に砲弾が落ちる事態によって、戦争が再び勃発しうる停戦体制の不安定性が露わになった。

朝鮮と米国の交戦関係は過去20年間、核をめぐる熾烈な軍事外交戦へと広がった。金正恩時代の朝鮮は、過去の朝米会談の歴史を総括し、それに基づいて核問題と関連した最後の通告を米国に送ったという。米国が敵視政策をやめない場合、朝鮮の核保有長期化は避けられず、非核化に向けた論議も中断せざるを得ないという警告は、オバマ大統領にもすでに伝達されているだろう。

「創造と変革」をスローガンにかかげた朝鮮は、安全保障問題でも現状打開を目指している。今年は2期オバマ政権が正しい選択をするように促す外交攻勢が、より強化されていくものと予想される。

新たな国防戦略に沿って軍事力の軸を中東地域からアジア太平洋地域に移すことを標榜しているオバマ政権は、「アフガニスタン戦争の終結」を2期目の目標に掲げている。この戦争がベトナム戦争よりも長く続いた「米国最長の戦争」だとしながら、その目標達成に意義を付与する広報も行っている。

しかし、朝鮮半島では60年以上にわたり戦争状態が続いている。

新たな国防戦略に沿って、中国に対する軍事的包囲網を形成しようとする米国が、アジアで武力を増強する口実として朝鮮をねらった場合、交戦国間の緊張が「第2の延坪島事態」を触発させることもあり得る。

オバマ政権は、米国史上最も長い期間行われた戦争に終止符を打つ勇断を下すべきである。今、朝鮮の軍隊と人民は、新時代の幕開けを宣言した指導者を中心に団結し、経済復興と平和・繁栄に向けた一歩を踏み出した。

停戦協定締結60周年を迎える今年、軍事的対決の解消と平和保障体系の構築は北と南のどちらか一方だけではなく、全民族的に取り組むべき課題である。過去に北南首脳は、直接関連した3者または4者首脳が戦争終結を宣言する問題を推進することについて合意している。南朝鮮の新政権が民族の利益を重視して正しい選択をするのであれば、北南和解の新しい機運が高まり、平和繁栄の大きな流れが生まれるだろう。

(金志永)

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