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天空の星

2012年12月24日 08:15 春・夏・秋・冬

朝鮮初の実用衛星が軌道進入に成功した翌日、熱血漢で、同胞の信頼も厚かった総聯支部委員長がこの世を去った。享年48歳、働き盛りの年齢だった。

春夏秋冬

▼学生時代、同級生たちと祖国と同胞社会の未来について真剣に議論した。常に前向きで、何事にも率先して行動することを信条とする「班長」だった。朝鮮大学校を卒業した年に東欧の社会主義が崩壊、世界が激変する中で、総聯活動家として経験を積んだ。巷にあふれる「北朝鮮崩壊論」に対しては、確信に満ちた口調で異議を唱えた。23年間、同胞運動の現場に身を置き、人々に希望を与えるムードメーカーとして奮闘した。

▼亡くなる前日、委員長は終始上機嫌だったという。衛星発射成功の知らせに破顔一笑する姿が目に浮かぶ。大国の軍事圧力も、厳しい経済制裁も、朝鮮には通じない。祖国は、その力を世界に見せつけた。さぞや嬉しかっただろう。

▼2012年12月の衛星発射成功は、朝鮮の強盛復興が本格化することを告げた。いつも熱く語っていた未来を自分の目で確かめることなく、委員長は逝った。

▼早すぎる死を悼み、その志を引き継ぐことを誓った者たちの心情もまた天空を駆ける星とともにある。これからの時代と向き合い、自分の役割を果たす。その笑顔に出会うたびに勇気をもらった「同志」の一人として、祖国と同胞社会の今を伝える記事を書き続けていきたい。(永)

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