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慌しい年末の情勢

2012年12月03日 15:53 春・夏・秋・冬

日本の気象庁は暖冬予想から一転、12月から来年2月まで日本各地で平年より寒い日々が続くと発表した。暖冬と言われた昨年、印象としては寒かった。大雪のなか、金正日総書記の霊柩を泣き叫びながら見送る平壌市民の姿が今でも鮮明だ

春夏秋冬▼早いもので、今年も残り一カ月。穏やかな気持ちで一周忌となる17日を迎えたいところだが、情勢は慌ただしい。日本の衆院選は16日、南朝鮮の大統領選は19日に投開票が行われる。無関心ではいられない

▼様々なメディアや評論家の予測で第一党に推されている自民党は、政権公約で、「憲法改正により自衛隊を国防軍として位置づける」と掲げた。過激な文言が堂々と語られるようになり、数年前は改憲か護憲かが議論の中心だったが、もはや「どう改正するのか」に焦点が移ってしまった。核武装論者が大手を振る日本社会の右傾化は果てしない。徴兵制に話が及ぶのも必至だ

▼1日、朝鮮は今年2度目となる実用衛星打ち上げを10日から22日の間に行うと予告した。朝鮮宇宙空間技術委は、「周辺国の安全に配慮して飛行軌道を設定した」「国際的な規定と慣例を守る」と発表した。各国は、4月のようなヒステリックな対応を自制しなければならない。南朝鮮と日本の新政権は、すぐさま選択を迫られる。旧態依然の対立か、対話による平和か。東アジア情勢の分水嶺を見極めたい。(天)

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