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延坪島砲撃戦から2年

2012年11月28日 09:29 春・夏・秋・冬

2010年11月23日の延坪島砲撃戦から2周年を迎え、南では記念行事が行われた。その趣旨とは「戦勝」。犠牲者追悼行事が「慶祝行事」に、慰霊塔除幕式が「戦勝行事」に塗り替えられた。誰もが頭をかしげてしまうであろう

春夏秋冬▼延坪島の各所から黒煙がもくもくと立ちのぼる映像は、戦勝とはほど遠いものだった。当時、南国防部長官も「とても失望させられた事例」などとして敗戦を認めていた

▼労働新聞23日付に掲載された「軍事論評員の記事」は、「世界中をいくら探しても、敗戦を記念する国や軍隊はない」と、行事を催した南当局を痛烈に皮肉った。そして、敗戦を戦勝と偽るのは、この教訓を生かさず、また挑発を繰り返す証拠であるとしながら、警戒感を示した。実際に同日、延坪島周辺で北を反対する大々的な軍事演習が強行された

▼延坪島などの西海5島周辺海域は過去に3度の大きな交戦が起きたデリケートな場所だ。「海の火薬庫」とも呼ばれるこの海域を平和の海にしようという議論は絶えなかった。そしてついに07年、北南両首脳は10.4宣言でこの海域一帯に「西海平和協力特別地帯」を設置することに合意した。が、翌年に6.15と10.4の両宣言を否定する勢力が執権し、履行されなかった。宣言が履行されていれば延坪島砲撃戦は起きなかったという声は根強い。平和統一を目指す政権の誕生を願ってやまない(進)

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