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日朝国交正常化をめざす茨城集会

2012年11月21日 16:09 主要ニュース

「敵対から友好へ」、平壌宣言の原点に立ち戻ろう

「日朝平壌宣言10周年・日朝国交正常化をめざす茨城集会」(主催=同実行委員会)が18日、茨城県民文化センター(水戸市)で行われ、日本人士、同胞ら100余人が参加した。

日本人士、同胞ら100余人が参加した

今回の集会は、茨城平和擁護県民会議が中心となり、茨城で10余年ぶりに開催された。

まず、呼びかけ人代表の川口玉留・茨城平和擁護県民会議会長があいさつを行った。川口会長は、「歴史上初めて日本と朝鮮の首脳会談が行われてから10年という歳月が経ったが、両国間問題は依然として前進していない」としながら、「平壌宣言の履行こそ、日朝間の問題解決の道であり、今回の集会を契機に全県的な運動を展開していく」と話した。

続いて、弁護士の矢田部理さん(元参議院議員)と、「憲法を生かす会・茨城」、社民党茨城県連合、新社会党茨城県本部、総聯茨城県本部のそれぞれの代表が来賓としてあいさつした。

集会では、立教大学の石坂浩一・准教授(日朝国交正常化連絡会共同代表兼事務局長)が、「今日の情勢と日朝国交正常化」と題して講演を行った。

石坂氏は、日朝平壌宣言が発表された2002年以降、日本政府が拉致問題を政治的に利用するなど誤った対朝鮮政策を断行し、日朝間の政治情勢が長らく停滞し続けてきたことについて詳しく言及した。

茨城初中高・声楽部生徒らの歌

そのうえで、「金正恩第1委員長後継体制」が確立され、強盛国家建設の新たな局面に入った朝鮮、そして、政権交代期を迎えた中国、米国、韓国の情勢と今後予想されるそれぞれの対朝鮮政策についてふれながら、日本の果たすべき課題と役割を提案した。

集会では、茨城朝鮮初中高級学校の声楽部生徒らによる歌も披露された。

最後に、集会アピールが採択された。アピールは、「敵対から友好へ」という日朝平壌宣言の原点に立ち戻り、新しい歴史を切り開く決断が今こそ必要であるとした上で、▼日朝国交正常化実現の実現をめざし、日朝間の諸懸案解決のため、在日朝鮮人の生活と権利を脅かしてきた制裁措置を早急に解除するよう日本政府に積極的に働きかけ▼茨城県内における日朝の交流を深めるとともに友好の輪を広げ▼朝鮮学校に対する「無償化」適用を一日も早く実現させるため、また茨城県内における朝鮮学校への助成金を中止する動きに対し、反対の声を高めていくことを強調した。

(茨城支局)

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