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〈全国地域サッカーリーグ決勝大会〉同胞に希望を与えたFC KOREA

2012年11月18日 18:08 スポーツ 主要ニュース

決勝ラウンド進出ならず

FC KOREAの活躍は同胞に大きな希望を与えた

「第36回全国地域サッカーリーグ決勝大会」1次ラウンド第3戦(18日、高知)、FC KOREAはバンディオンセ加古川(兵庫)に0-0からのPK戦(4-5)で敗れた。結果、グループ2位、総合6位となり、決勝ラウンド進出を逃した。しかし、選手たちの活躍は同胞やサッカー少年たちに大きな夢と希望を与えた。

大会出場の経験糧に

試合終了のホイッスルが鳴ると、FC KOREAの選手たちは力なくその場に崩れた。しかし、応援に駆けつけた同胞たちは、選手たちに温かい拍手を送り、手を差し伸べた。

広島朝鮮初中高級学校中・高級部、岡山朝鮮初中級学校中級部のサッカー部員たちは、ピッチを駆けるFC KOREAイレブンに向かって、小太鼓やケンガリを打ち鳴らしながら、試合が終わる瞬間まで声援を送り続けた。

選手たちに声援を送り続けた広島、岡山の朝鮮学校生徒たち

応援団長を務めた広島朝高サッカー部の趙成泰さん(高3)は、「自分たちの気迫で、FC KOREAの勝利を後押ししようと応援した」と誇らしげに語った。

また、張圭一主将(高3)は「FC KOREAがあの強かった在日朝鮮蹴球団の歴史や、在日同胞たちの気持ちを背負って、歴史を塗り替えるような活躍をしてくれた。試合を見てる自分たちも本当に熱くなれたし勇気が湧いた。今回は負けてしまったが、これからも自分たちの目標として前を走ってほしい」と願いを込めた。

生徒たちは、自分たちに希望を与えてくれたFC KOREAのメンバーらとともに、笑顔で記念撮影を行った。

会場には選手の家族や地元同胞たちも駆けつけ試合を見守った。

MFの崔光然選手のアボジである崔輝煥さん(54、岡山県在住)は単身東京に住みながら、同胞の仲間とともに夢を追い続ける息子の試合を見ようと会場に駆けつけた。

崔輝煥さんは、「試合には負けてしまったが、一つ一つの努力を積み重ね、多くの試練を越えてきたFC KOREAが、これからも多くの感動を与えてくれるものだと信じている。同胞社会に新たな希望を与えてくれたFC KOREAが、再び大きな希望となる日を期待している」と微笑んだ。

FC KOREAの朴世訓主将は「大会に参加して、いろんな人々に支えられているこのチームの存在意義を改めて感じることができた。上に行くにはもっと実力が必要だ。このチームが今後、在日同胞の子どもたちの目標になれるよう、来シーズンもがんばっていきたい」と語った。

黄永宗監督(兼選手)は、「今大会への参加をきっかけに、同胞たちに夢と希望を与えようとするチームの存在意義や、そのあり方というものを体現できたと思う。自分たちの目指していたチームになれたかなと、今はそんな気持ちでいっぱいだ。この瞬間から来シーズンへのチャレンジは始まっている。今大会の経験をいかし、来年もこの舞台に立ちたい」と語った。

(李炯辰)

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