同胞の「耳目口鼻」となり

朝鮮新報ホームページが11月1日から会員制になる。登録にひと手間かかるが、ユーザー名とパスワードを一度得れば、すべてのコンテンツを無料で閲覧することができる。ぜひ登録し、新聞とは一味違う朝鮮新報を楽しんでほしい

▼世界の大手新聞社の多くが記事を含むデジタルコンテンツを有料化しているが、ここに来て成功と失敗がはっきりしてきた。海外では、いわゆる高級紙（米紙WSJや英紙FTなど）に成功例が多い。米紙ニューヨーク・タイムズは有料、無料を行き来し試行錯誤を繰り返した結果、ようやく有料化による収益化モデルを確立した。日本では日経新聞が順調に会員を増やしている一方、朝日新聞は伸び悩んでいる。他の大手新聞社は2紙との差別化に苦心している

▼日本の大手新聞はスクープを競い合っているものの、論調に差異は減り、旧態依然とした記者クラブ制度の弊害で記事は横並び、紋切り型。とりわけ、対朝鮮報道においては、各紙を読み比べる意味はなくなった。専門的でユニークな記事でなければ読まれないことがネット媒体の発達によって顕著になった

▼総聯の機関紙であり同胞大衆紙でもある朝鮮新報は、これからも同胞の「耳目口鼻」となり、祖国と同胞社会のニュースを伝え、同胞の声を発信していく。それが同胞社会の力となり武器となる。会員制導入を機に、その使命をより深く追求していきたい。（天）