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朝鮮外務省代弁人、「拉致」議題化を否定

2012年09月08日 09:42 主要ニュース 朝鮮半島

朝鮮外務省スポークスマンが5日、朝・日政府間の予備会談(中国・北京、8月29~31日)で、朝鮮側が本会談の議題に「拉致」問題を含めることを受け入れたとする日本側の主張を否定した。朝鮮中央通信社記者の質問に答えた。

今回の予備会談は、赤十字会談(北京、8月9、10日)で朝鮮各地に埋もれている日本人遺骨問題を解決するためには、政府レベルでの関与が必要だとする認識の一致から行われたもの。

スポークスマンは、今会談では本会談に関する双方の立場が話され、議題と会談レベル、場所と時期など実務的な問題が論議されたと明らかにし、今後外交経路を通じて引き続き調整することにしたと言及した。そのうえで「拉致」の議題化、また遺骨問題で経済的代価を望んでいるとしているのは、「全く事実に合わない」と主張した。

スポークスマンは、朝鮮は遺骨問題を「人道的立場から善意と雅量を持って」扱っており、今後もそうすると言及しながらも、日本が不純な政治目的を追求するなら、政府間対話の継続に否定的な結果を及ぼすと警告した。

米国とIAEAを糾弾

一方、外務省スポークスマンは5日、米国と国際原子力機関(IAEA)が朝鮮の軽水炉建設に懸念を示していることと関連し、「不当な言いがかり」だと糾弾した。朝鮮中央通信社記者の質問に答えた。

最近、IAEA事務局長が機関管理理事会の会議に提出した報告書で、朝鮮の軽水炉建設とウラン濃縮活動が大きな懸念をかき立てているとし、米国務省スポークスマンもIAEAの査察を受けるべきだと主張した。

朝鮮外務省スポークスマンは、IAEAと米国が朝鮮の核活動を「平和目的にのみ限られていた時期の古い基準」で見ていると指摘。米国の敵視政策に対処して「堂々たる核保有国」になった朝鮮には、非核国家を対象にしたIAEAの職能では対処できない「朝鮮式の基準が別にある」と強調した。

(朝鮮新報)

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