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〈U-20女子W杯〉老若男女の同胞が声援

2012年08月25日 13:48 スポーツ 主要ニュース

U-20(20歳以下)女子W杯グループCの第2戦、朝鮮対アルゼンチンの試合(23日)が行われた神戸ユニバー記念競技場ゴール裏のバックスタンドは、老若男女の在日同胞2,000余人による応援でにぎわっていた。

同胞応援団の声援に応える朝鮮選手たち

大阪・鶴橋駅から貸し切りバスに乗って同胞たちと一緒に会場を訪れた総聯大阪・西大阪支部顧問の裵今漢さん(80)は、大阪府長寿会の誘いで現地観戦を決めたという。日本で久しぶりに朝鮮のスポーツ選手を見ることができてよかったと話していた。

朝青京都右京地域から来たという南政花さん(25)は、20日の試合も見たという。「朝鮮の曲が流れる吹奏楽に合わせてゴールを決め続ける選手たちが、自分よりも幼いと考えるだけで応援に熱が入った。もし決勝まで進出すれば、職場と相談して東京の競技場に行くつもりだ」と意気込んでいた。

吹奏楽団の力強い演奏はこの間、選手たちの気持ちをいっそう盛り立てた。責任者を務めた南将司さん(高3)は、「演奏していると、選手と観客席にいる同胞がひとつになっていく独特の雰囲気を感じることできた。みんな日増しに朝鮮選手との親近感を抱くようになった」と話した。

兵庫・姫路西地域青商会会長の金昌浩さん(41、青商会中央副会長)は、近畿地方では待望の朝鮮スポーツ選手の来日で、国歌斉唱のときには込み上げてくるものがあったとしながら、「サッカーで同胞が一つになっていた。27日の試合にも行く予定」だと話した。

同胞応援団

愛知朝鮮中高級学校教員でサッカー部のコーチを務める陳錫哲さん(29)の姿もあった。ゲームの組み立てや動き出しのスピード、キックの技術や展開能力が高く、参考にしたいとしながら、「朝鮮のサッカー選手の試合を間近で見られる機会がそう多くないので、とても良い機会だった」と述べた。

試合後、朝鮮選手たちはノルウェー対カナダ戦の前半戦を観戦していた。

金壽男くん(8)は、選手たちがバスで競技場から出ていく姿を一目見ようと待っていた。5得点したキム・ウンファ選手と握手をして記念写真を撮ると、「すごくうれしかった。夢は朝鮮代表選手になること」と笑顔で話していた。(東)

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