海外の朝鮮レストラン
2012年07月12日 10:00 春・夏・秋・冬中国や東南アジア、ヨーロッパ各国にある「朝鮮レストラン」は、海外に出る南のビジネスマンや観光客の間で人気が高い。調理師、ウェトレスは平壌から派遣される。食事を楽しみながらスタッフと触れ合えば「つかの間の南北交流」を体験することができる。
◆民族対決政権は、そんな素朴な同胞愛も踏みにじろうとする。国家情報院が在外公館に対して「観光客の北レストラン利用自粛」を指示する公文を送った。客が支払った代金が「北の核・ミサイル製造に使われる」からだという。海外の都市で、本場の平壌冷麺を味わい、北の同胞と話をしたいと思う人々を足止めするために、荒唐無稽な理屈をひねり出した。
◆民族の分断構図を海外にまで延長して恥じ入ることのない輩がいる。李明博政権発足後、日本でも祖国訪問を行う朝鮮学校生徒の家族や商工人たちに対する脅迫、嫌がらせが続いた。在日同胞社会に分断線を引き「反北」を強要するやり方は、軍事政権時代に横行した。6.15時代を否定した現政権は、歴史の歯車を逆行させようとした。
◆情報院の「自粛」要請は、社会的な物議を醸し撤回された。北を敵視するあまり、常軌を逸した政権の末期症状は目を覆うばかりだ。「あなたが食べた冷麺が核兵器に化ける」という話を聞かされても誰も信じない。まさに最後の悪あがき。民族対決を煽り続けた勢力の終焉は近い。(永)