活発な経済単位間の競争、農業・重工業などで増産の原動力に
2012年05月11日 10:26 共和国 主要ニュース朝鮮で、各経済単位間の社会主義競争が活発に繰り広げられている。
社会主義競争とは、工場、団体などを単位にして互いに競いながら国家建設と発展を推し進めていく朝鮮の独特の運動だ。内部結束を強化しながら、同じ部門の機関、単位と競い合うことによって、増産と生活向上において大きな成果をもたらしている。
4月20日、全国の労働者、農業勤労者、女性同盟メンバーに社会主義競争をアピールする勤労団体の決起集会が行われ、今年度の社会主義競争が始まった。
「モデル農場」間で
社会主義競争の形態や規模、期間はまちまちだ。
農業部門では、5つの「モデル農場」が競争を繰り広げている。今年2月9日、昨年度の競争が総括され、いち早く今年度の競争が始まった。
5つの「モデル農場」は、黄海北道沙里院市嵋谷、平安北道龍川郡新岩、泰川郡銀興、黄海南道載寧郡三支江、咸鏡南道咸州郡東峰の各協同農場で、朝鮮では、高いレベルで農場を運営していることで有名だ。
とくに嵋谷協同農場は、1ヘクタール当たり稲10t以上の収穫を実現し、タニシ農法も取り入れたばかりでなく、現代的な住宅を建設するなど農場員の生活向上においても模範となっている。
人民文化宮殿で行われた総括では、嵋谷協同農場に朝鮮労働党中央委員会、内閣の名義による表彰状と2011年社会主義競争巡回優勝旗が授与された。
ちなみに、東峰協同農場は唯一、東海岸に位置している。西海岸より農業が不利とされる中で、風土と気候に合ったあらゆる試みをしながら奮闘している。
しかしながら、昨年は冷害の影響で高い収穫は得られなかった。
昨年10月、同農場を訪れた金正日総書記は、不利な条件のもとでも西海岸の他の4つの農場と堂々と競争している同農場員の熱意を評価し、冷害対策を立て来年がんばれば良いと励ました。
このように、社会主義競争は朝鮮の指導者の大きな関心のもとで展開され、増産の大きな原動力となっている。
一方、果樹農場間でも社会主義競争が繰り広げられている。平壌の大同江果樹総合農場と咸鏡南道の川竜田果樹農場と徳城果樹農場などだ。
発起したのは金正日総書記。昨年5月、竜田果樹農場と徳城果樹農場を現地指導した総書記は、現代的な大規模果物生産拠点に変貌させなければならないと述べ、果樹農場間の社会主義的競争を活発に繰り広げて、果物を量産し、人民に供給することについて指摘した。
現在各果樹農場は、果物生産を画期的に増やすため奮闘している。
テーマは「咸南の炎」
工業部門では、千里馬製鋼連合企業所、大安重機連合企業所、大安親善ガラス工場、金星トラクター工場などの間で競争が行われている。また各鉱山の間でも競争が行われている。
表彰式では、機械設備と生産工程の現代化、情報化などの事業で転換をもたらした千里馬製鋼連合企業所、大安重機連合企業所、載寧鉱山にそれぞれ2011年度優勝旗が授与された。
今年、各単位が目標としているのが「咸南の炎賞」の獲得だ。
昨年10月末、咸鏡南道内の2.8ビナロン連合企業所などで、国の経済発展に寄与する大きな成果が一斉に生まれ、この模範は「咸南の炎」と呼ばれている。咸鏡南道内の工場を見習おうと新たな賞が設けられ、現在、運動がさらに盛り上がっている。
早速、各地の各部門から大きな成果が伝えられている。
とくに炭鉱部門で革新が起きている。
朝鮮中央通信によると、仁浦炭鉱をはじめ北倉地区炭鉱連合企業所内の各炭鉱では、掘進で新基準、新記録を突破している。
价川地区炭鉱連合企業所では、鳳泉炭鉱、朝陽炭鉱の深部開発に力を入れた結果、石炭生産を高められる展望を開いた。
また、江東地区炭鉱連合企業所では、一日生産計画を超過遂行しているという。
(崔潤華)