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平壌の「新しい風」

2012年04月13日 11:54 春・夏・秋・冬

金日成主席の生誕100周年に際して、世界各国の代表団が平壌を訪れた。総聯と在日同胞による祖国訪問団も数多く、市内のホテルは全て満室だという。日本の政府やマスコミが人工衛星打ち上げにかこつけた「迎撃」騒動で国民の不安を煽っていた時も、当事国の首都は華やかな祝賀ムードに包まれていた

春夏秋冬▼主席の業績を称え「新たな100年代」のスタートを切る2012年4月、平壌では重要会議が相次いで開かれた。金正恩最高司令官が党と国家の新たな指導者に推戴された。朝鮮はいま、転換期にある。「金日成-金正日主義」を貫徹するという目標を掲げ、若きリーダーが人民の大きな期待を担った

▼物事が移り変わろうとする時に求められるのは、その時代に則した柔軟な思考と大胆な行動力だ。衛星打ち上げの現場を公開した決断も、その片鱗をうかがわせた。「弾道ミサイル」だとする敵対国の主張に対して客観的事実を示し、公明正大に反論した。メディアを招待したのは「金正恩同志の寛大な措置」だという

▼現在の政策遂行は98年、09年の衛星打ち上げ当時とは明らかに違う発想にもとづいてる。ところが日本政府は、相変わらず敵対心を示すばかりで隣国と向き合う機会を持たない。マスコミも旧態依然の誹謗中傷を続けている。平壌に吹く「新しい風」を感じるには、現地を訪れた人々の話を聞くしかない。祖国訪問団の帰還報告が待ち遠しい。(永)

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