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〈スニムのいい話 31〉大安と仏滅

2009年11月25日 00:00 コラム

31涅槃図(ねはんず)を見たことがあるでしょうか。お釈迦様が亡くなった姿を描いた絵です。娑羅双樹の下で頭を北にして右脇を下にし、極楽浄土のある西を向いた状態で、悲しむ弟子や生き物に囲まれています。

涅槃とはもともと、ろうそくの炎が消えることを言います。人は親から炎をもらって生まれます。その炎は「フッ」と吹けば消える、はかなく尊いものです。一度の人生、一つの命、大切にしなくてはいけません。

お釈迦さまは陰暦2月15日に亡くなられました。誕生日は陰暦4月8日、花祭りで有名です。

一日一日の吉凶を表す暦注の一つに六曜(六輝)がありますが、陰暦4月8日は毎年、大安、陰暦2月15日は毎年、仏滅です。

六曜では陰暦の毎月1日は決められています。1月と7月は先勝、2月と8月は友引、3月と9月は先負、4月と10月は仏滅、5月と11月は大安、6月と12月は赤口から始まります。それを基に六曜星を循環させます。すると陰暦4月8日は必ず大安、陰暦2月15日は必ず仏滅になるというわけです。

(お話:尹碧巌・国平寺住職、イラスト:河美香・埼玉初中教員)

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