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〈スニムのいい話 19〉アリの法則

2009年09月02日 00:00 コラム

19アリの生態はとても興味深いものです。米国のある学者が、エサを巣にせっせと運ぶ働きアリの観察を続けていると、働かずにサボっているアリがいるのをみつけました。それは全体の1割程度です。また、働いたりサボったりを繰り返すアリが3割程度。残り6割はずっとがんばって働いていたというのです。

少し意地悪してみようと、働かないアリだけを集めました。すると不思議なことに、まったく働かなかったアリがせっせと働きだしたといいます。その割合はまたも1:3:6なのです。反対に働くアリだけを集めても、その1割はサボりだし、同じ割合になったそうです。

人間社会に置き換えてみましょう。これは良し悪しの問題ではありません。すべての人は「1」にも「3」にも「6」にもなりえます。また、ある時、ある場所で「1」の役割だったとしても、同じ人がまたある時、ある場所では「6」の役割をなし得るのです。

一人ひとりが大切な存在、それぞれが自分の役目を果たすことが大事なのです。

(お話:尹碧巌・国平寺住職、イラスト:河美香・埼玉初中教員)

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