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〈朝鮮歴史人物〉新羅の朴赫居世(2)

彼らが卵の中の男の子を東側の泉の水できれいに洗ったところ、すぐに体からは光彩を放ち、周囲の鳥と獣が一斉に踊りだし、天地は鳴動して、太陽と月も例になくひときわ明るく照らすのであった。 「この子は、天が私…

〈朝鮮歴史人物〉新羅の朴赫居世(1)

遠い昔、辰韓(慶州地方)には閼川楊山村、突山高墟村、茂山大樹村、觜山珍支村、金山加利村、明活山高耶村など6つの村があった。 この村に住む人々は皆、自分たちの祖先が常人ではなく、天から降りてきたと考えた…

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 57〉純元王后金氏

「福祉」に熱心な王妃/世紀安東金氏の世道政治を開く 憲宗、哲宗、二代に渡り摂政政治 純元(スンウォン)王后金氏(1789~1857)は憲宗、哲宗と二代に渡り垂簾聽政(皇帝が幼い場合、皇后・皇太后のよう…

〈歴史×状況×言葉〉支配者の一員としての自覚は?

「播州平野」に登場する朝鮮人は、解放と帰郷の歓喜に満ちた、ひたすら明るい姿として描かれている。無論それらは解放直後実際に多く見られた事実だったには違いない。だがあくまでも主人公ひろ子の心象内部において…

〈歴史×状況×言葉 36〉宮本百合子(3)/支配者の一員としての自覚は?

「播州平野」に登場する朝鮮人は、解放と帰郷の歓喜に満ちた、ひたすら明るい姿として描かれている。無論それらは解放直後実際に多く見られた事実だったには違いない。だがあくまでも主人公ひろ子の心象内部において…

〈朝鮮歴史人物〉黄山の原で最後を終えた階伯(5)

新羅軍は、自分たちの陣地に飛び込んできたその兵士をその白馬に乗せて百済軍陣地に送った。 百済の軍士たちが、その屍を馬から陣幕の前に厳かに降ろした時、階伯も兵士たちも一瞬、茫然自失した。それはか弱い女性…

〈在日朝鮮人関係資料室〉(3) 国語講習所から学校に

朝鮮学校の教科書・教材② 教科書編纂活動の第2段階は1946年2月から翌年1月までの時期である。 46年に入り祖国の政情不安、当局による持ち帰り財産の制限などさまざまな事情が重なり、在日同胞は日本残留…

〈朝鮮歴史人物〉黄山の原で最後を終えた階伯(4)

義慈王の横暴な仕打ちで父が無念に世を去った後、彼もやはり、国の安全のために働こうとしている矢先に、王の兵卒たちの手によって傷を負い、田舎に下っていた。 だが、黄山の原に侵略者が攻めてきたというので、と…

〈朝鮮歴史人物〉黄山の原で最後を終えた階伯(3)

階伯は死を覚悟していたのであった。 彼は、大剣をさっと振り上げ、誰も留め立てする間もなく、その場で夫人と子どもの命を絶ってしまった。可愛いわが子であり、愛する夫人である。だが、階伯は雑念を一気に振り払…