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〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 14〉在日朝鮮人ハンセン病文学 2/人間を、民族を取り戻した歌歌

村松武司「増補:遥かなる故郷 ライと朝鮮の文学」(皓星社、2019)

詩人村松武司が1979年に出した「遥かなる故郷 ライと朝鮮の文学」が今年増補版となり復刊された。同書には在日朝鮮人ハンセン病回復者・歌人金夏日さんのことが書かれている。そして前回紹介した金貴粉著「在日朝鮮人とハンセン病」にも、「それぞれの個人史」という章で金夏日さんについて詳しくまとめられている。

「指紋押す指の無ければ外国人登録証にわが指紋なし」

かつて金夏日さんをはじめて知り、この一首に出会ったときの衝撃を忘れることができない。外国人差別の最たるものである指紋押捺制度、だが病による障害ゆえにその制度からもはじかれた存在として鋭い皮肉をこめたこの歌は、異国の民族差別に加え病を生きねばならなかった幾重の苦しみを、渾身の思いではねかえす。短歌とはいかにも「日本的」な短詩形式ではあるが、奪われた自己を取り戻すため短歌にすがり、あふれ出た金さんの歌々は、その「日本」を厳しく問い返す言葉の力そのものとして、私たちに問いかけてくる。

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