南武初級 サランフェスタ2016/約950人が来場
2016年09月23日 15:18 民族教育“お互いを知れば豊かになる”
「高津コリアン祭 サランフェスタ2016」(主催・南武初級、後援・川崎市)が18日、南武初級で行われ、同胞、日本市民ら約950人が参加した。
「サランフェスタ」は、食や文化を通じての地域交流イベントとして2014年から毎年開催されている。
秋雨が降る中、屋内に設置された舞台では、南武初級の生徒たちによる民族楽器の演奏、踊り、合唱が披露された。珍しい朝鮮民族楽器の音色や、煌びやかな衣装をまとい躍る生徒の姿に会場からは温かい拍手が送られた。
昨年に続き来場したという神塚佳代さん(46)は「南武初級の生徒さんたちの舞台は今年も素晴らしい! 身近にいるけど、普段接点がない分、新鮮で大きな感動をもらう」とし、「お互いを知れば、お互いが豊かになる。来年も楽しみにしたい」と語った。
その後、舞台ではラニカイフラスタジオの生徒らによるフラダンス、ヒップホップダンスなど、多種多様な演目が披露された。ラニカイフラスタジオのマナ・モリヤ・岡崎代表は「私たちのスタジオには朝鮮学校の生徒さんも通っている。今回、声をかけていただいたことで私たちの踊りを広め、また朝鮮の文化にも触れるきっかけとなった。この交流を大事にしたい」と話した。
近づく距離
お昼時、昨年人気を博した七輪での焼肉や、チヂミ、スジ煮、キムパッなどの屋台は、朝鮮料理を買い求める人々で混み合い、遊戯コーナーや移動動物園、エア―ドームには子どもたちが列を作った。