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女性同盟愛知が主催、結成65周年記念特別公演

感動あふれる、「オモニの愛は代を継いで」

大合唱「わたしたちの行く道」「故郷」

女性同盟結成65周年を記念して、女性同盟愛知が主催した特別公演「オモニの愛は代を継いで」が20日、大府市勤労文化会館で行われた。女性同盟中央の姜秋蓮委員長、女性同盟愛知県本部の曺錫姫委員長をはじめとする県内の女性同盟メンバー、総聯愛知県本部の文光喜委員長をはじめとする活動家、同胞、朝鮮学校生徒、関係者ら700余人が集った。民族教育や子どもたちへの愛情が込められた公演は、愛知県内の同胞女性たちが長きにわたって取り組んできた地道な活動の軌跡がにじんでいた。

舞踊「オモニの想い」

パワフルな姿に元気

公演には、県内の80代~30代の同胞女性200余人が出演。世代別に分かれ、芸術性の高い朝鮮の舞踊や歌、楽器演奏などを披露し、訪れた人々を驚かせた。

1部では、民族教育と子どもたちを守るために1世、2世の代から繰り広げてきた女性同盟活動の歩みを振り返った。とくに、100人の同胞女性が出演したオープニング合唱「私たちの行く道」「故郷」は圧巻。色とりどりのチマ・チョゴリに身を包み、祖国への感謝と子どもたちへの愛情を情緒豊かに歌う姿に、会場からは拍手喝采が送られた。

2部には、先代の守ってきた「財産」を、今後、若い世代が同じ思いで引き継いでいく決意が込められた。独創的な創作舞踊や軽快なリズムで送る歌のオンパレードに、客席からは終始、手拍子が送られた。

歌と踊りが融合したフィナーレでは、愛知女性同盟の活動に対する思いを綴った替え歌を披露。出演者と観客が一体となった雰囲気に包まれていた。

この日、会場には県内の同胞女性をはじめとする500人以上の観客が足を運んだ。中には、はじめてこうした行事に訪れた同胞や日本市民らもいた。

東春朝鮮初級学校保護者の秋理詠さん(32)と柳麻美さん(36)は、特別公演を見て「すごく華やかでパワフルな舞台だった。朝鮮学校と子どもたちを守るため奮闘するオモニたちの頑張りを再確認した。朝鮮学校を取り巻く厳しい情勢の中、それを微塵も感じさせない明るさに、元気をもらった」と口を揃えた。

一方、出演者の一人が会社の同僚だという鈴木恵美子さん(61)は、「朝鮮の煌びやかな衣装を身にまとい踊りを披露する姿に感動した。みんなの表情がいきいきしていたのが印象的だった。自分たちの国にたいする誇りを感じさせるものだった」と話した。

重唱「わが祖国」

同胞社会への思いを形に

女性同盟本部の曺錫姫委員長は「公演それ自体も重要だけど、開催にいたるまでの準備過程にこそ意義があった」振り返る。

女性同盟愛知では女性同盟結成65周年に際し、特別公演以外にも、昨年、記念講演と行事、展示会などを行ってきた。特別公演は、そうした各企画のもっとも盛大なものであると同時に、幅広い同胞女性と繋がりを持ち、女性同盟活動の重要性を伝えるきっかけとして大きな意義のあるものとなった。

公演開催が発起されたのは、2011年10月。翌年の1月には準備委員会を結成。3月には、各支部委員長、文化部長らを網羅した実行委員会を立ち上げ本格的な準備が進められた。演目や日時、場所の取り決めなど幾多にわたる討議、定期的な練習、動員活動など、そのすべてを非専従の同胞女性たちが主体となり行ってきた。

舞台演出を担当した金英玉さん(55、非専従)は準備期間を振り返り、「みんなが子育てや仕事で忙しい中でも、時間や案を出し合って練習に励んできた。それぞれ感じることは違っても、そこにはウリハッキョや子どもたちを守りっていかなければという共通の思いがあったと思う」と語る。

メンバーらの地道な努力と想いは、この日の動員人数と観客から送られた盛大な拍手のみならず、フィナーレで涙する出演者たちの姿に映し出されていた。

出演者の中で最高齢の裵昌姫さん(86、1世)は、足が悪くて出演自体を迷ったが「舞台に立ってよかった」と語る。「(舞台で披露された)歌の歌詞をみると、同胞社会への思いが込み上げて胸が熱くなった。同時に、公演に出演したことで若い世代のがんばりも見られた。嬉しかったし、本当に心強い」。

歌謡メドレーを担当した尹寿愛さん(35)は「遠方の練習場まで足を運び、練習に励む1世、2世オモニたちの姿にパワーをもらった。また、同胞社会や女性同盟活動に寄せる思いの強さも垣間見れた。10年後には、私たちが女性同盟を引っ張っていく世代になっているはず。30代、40代の若い世代が今後の活動を盛り上げていきたい」と力強く話した。

(周未來)