公式アカウント

〈それぞれの四季〉「少女」の隣で/崔慧淑

毎年、手帳にはこだわる派である。昔の手帳を気が向いた時に開いて「何年前の今日の自分は何をしていたか」を思い出すのが楽しかったりする。 昨年の手帳を開いてみると、ちょうど1年前、ある展示会を訪れていた。…

〈それぞれの四季〉実りの秋/金春玉

幼稚園児たちが大好きな「おい(고구)も(마)の歌」を聞くと、もう秋だ、感じる。 「おいも・おいも・おいも・おいも~」と熱唱しながら、芋堀りに行く日まで士気を高めるのである。念願の芋掘りから帰るとすぐに…

〈それぞれの四季〉受け継がれるもの/金春玉

朝早く教員室にいると、途切れ途切れに、拙い音が聞こえてくる。中級部の女子生徒が朝練をしているのだ。

〈それぞれの四季〉お弁当リレー/金春玉

私が一日で一番好きな時間はお昼ご飯の時間だ。お弁当を広げ、子どもたちの話に耳を傾けると自然に笑顔がこぼれる。 児童らの話は様々だが、私が弁当を広げるといつもの決まり文句が飛び交う。 「今日は誰のオンマ…

〈それぞれの四季〉通学路/金春玉

人には、ふとしたきっかけで、大切なことに気づかされることがある。 実家へ向かう電車の中で、切符拝見に来た車掌さんが意外なことを口にした。

〈それぞれの四季〉荒海や佐渡に横たふ天の川/李麗賢

普段、何気なく生活しながら、ふとたまに自分をみつめてみるとき、心の中に一つの俳句が浮かぶ。中級部の頃、日本語の授業で出会った、私の大好きな句だ。

〈それぞれの四季〉求められるもの/孫正恵

4月は出会いや始まりの季節。私が理学療法士として今の職場に勤めて5年目になる。 私の職場は地域柄か同胞の利用者さんが多い。「アニャシミカー」と声をかければ、「あなたのコヒャン(故郷)は何処?」「プモニ…

〈それぞれの四季〉誕生/李麗賢

先日、久しぶりに実家に帰った。生まれたばかりの甥っ子を抱きあげる日を待ちわびていた。 身近な命の誕生の知らせをきいた次の日、私は6年生の授業で吉野弘の「―I was born―」という詩を一緒に読んだ…