公式アカウント

〈朝鮮服飾ものがたり 23〉トスとポソン

吐首と足袋は身分にかかわらず老若男女が使った。 吐首は手首を現わさないためにはめる物で、季節によって春秋には「キョプトス(重吐首)」「ヌビトス」をはめ、冬には「ソム(綿)トス」「トル(毛)トス」をはめ…

〈朝鮮服飾ものがたり 20〉ナンモ

女性のナンモにはいろいろなものがあった。ナンバウィは耳と頭を覆い、縁をめくって毛をつけた。チョバウィは後ろを短くして団子頭が出るようにし、毛はつけなかった。 アヤムは頭だけを覆って毛を広い範囲につけ、…

〈朝鮮服飾ものがたり 19〉冠、巾、網巾

右上から順に、小さな「サントゥグァン」は、髪の毛の少ない老人のまげにかぶせた。 「カムトゥ」(左上)は、「宕巾」(タンゴン)ともいい、官人たちは網巾の上にこれをかぶり、正式の冠やカッをかぶった。 「程…

〈朝鮮服飾ものがたり 18〉喪服

喪中の葬祭が着る服。 一般的には、太い麻布で作り、縫製をきれいにしない。 腰にはチマを巻き、祭服を着たうえに麻の縄を結んだ。 頭には頭巾と屈巾をかぶり、麻で結った輪を乗せた。 手に持った杖は、葬祭が葬…

〈朝鮮服飾ものがたり 17〉ノリゲ

女性の装飾品のひとつ。 金、銀、宝石などを使い、さまざまな形で作った。 ノリゲは3種類を1セットにしてつけるため、1セットを「サムジャク」とも言う。 玉香匣(オクヒャンガプ)、玉蝶(オクナビ)、珊瑚枝…

〈朝鮮服飾ものがたり 16〉トロンイ

「ヌヨック」とも言う。 農夫や漁夫がつけた雨具の一種。 わらまたは萩皮などを編んで作った。 下に露よけをつけて笠をかぶる。 (出展「李朝服飾図鑑」=朝鮮文学芸術総同盟出版社、1962年版より) 【「朝…

〈朝鮮服飾ものがたり 15〉ノウル

15世紀から、女性が外出する時に、頭から肩までを覆うのに使われた。 紗(薄絹)がよく使われたが、厚い絹で作る場合は目の部分だけに紗を使った。 黒は高い身分を、青は低い身分を表した。 (出展「李朝服飾図…

〈朝鮮服飾ものがたり 14〉ソチャンオク

「チャンオク」とも言う。 チュンチマクの下に着る服で、チュンチマクを着られない常民と身分の低い者たちが、このソチャンオクを上着として着た。 外出する時や礼節を取りそろえる時にも着た。 (出展「李朝服飾…