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〈朝鮮服飾ものがたり 63〉双虎胸背(サンホヒュンベ)

虎胸背は、武官たちが官服の胸と背中につけて、職品を表した。 双虎胸背は堂上官、単虎胸背は堂下官が使用した。 (出展「李朝服飾図鑑」=朝鮮文学芸術総同盟出版社、1962年版より) 【「朝鮮服飾ものがたり…

〈朝鮮服飾ものがたり 60〉戦笠、玉鷺金曾子

観察使、節度使、外国へ行く使臣たちは、カッのてっぺんに玉で鷺の形を作って飾った。これを玉鷺金曾子という。 戦笠は、毛皮で作った帽子で、軍服に合わせてかぶった。孔雀の羽根のサンモをつけて、貝纓と呼ばれる…

〈朝鮮服飾ものがたり 59〉金冠、祭冠

金冠は主に朝服を着るときにかぶった。 祭冠は祭祀のときに祭官がかぶった。絢爛な金の装飾はない。 (出展「李朝服飾図鑑」=朝鮮文学芸術総同盟出版社、1962年版より) 【「朝鮮服飾ものがたり」記事一覧は…

〈朝鮮服飾ものがたり 58〉快子

舞童が「剣の舞」を踊るときに、草色のチョゴリに紅いチマを着て、紫色の紗で作った快子と呼ばれるベストを着た。 藍色の戦帯を巻き、戦笠とよばれる帽子をかぶった。 (出展「李朝服飾図鑑」=朝鮮文学芸術総同盟…

〈朝鮮服飾ものがたり 57〉ナムチョルリク

舞台服飾のひとつ。 上衣は戎服と呼ばれる軍服に属する。船遊樂に使った。 上下がつながるように藍紗で作った。 船遊樂には、真紅の冠帯をつけ、弓矢と弓を入れた入れ物や、環刀などを、腰の後ろまたは横につけた…

〈朝鮮服飾ものがたり 56〉ホンラチャクスウィ

舞台服飾のひとつで襟と胴に花紋を金箔した。 襟は「團領」といわれる丸首にした。 上衣の後ろは3つに分かれており、内側には薄い藍色の絹をあてた。 下には裾を黒い線で縁どった白いチマを着た。 その上に緑色…

〈朝鮮服飾ものがたり 55〉双鳳胸背(サンボンヒュンベ)

宮中服飾の一種で、宮女たちが礼服を着る際に、品階に合わせて使った刺繍のワッペンである。 (出展「李朝服飾図鑑」=朝鮮文学芸術総同盟出版社、1962年版より) 【「朝鮮服飾ものがたり」記事一覧はこちら】

〈朝鮮服飾ものがたり 54〉双鶴胸背(サンハクヒュンベ)

宮中服飾の一種で、王室の女性や文武官吏の妻など命婦と呼ばれる女性と、高い位の宮女が礼服を着るとき、品階に合わせて使った刺繍のワッペンである。 (出展「李朝服飾図鑑」=朝鮮文学芸術総同盟出版社、1962…