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〈朝鮮と日本の詩人 44〉若山牧水

金剛山の絶景に感嘆 この国の山低うして四方の空はるかなりけり鵲の啼く(東莱温泉にて) よびかわす雉子の声やをちこちは小松ばかりの山まろうして(珍島竹林洞にて) 呼びさます鵲の声きこゆなり今朝も晴れたら…

〈朝鮮と日本の詩人 41〉木島始

光州の民衆虐殺を糾弾 貫徹する ソウルの預言者よ 愚かしい 愚かしい 不気味な武器が 目を覆おうとして 大中を自由の身に 大中を自由の身に かれの自由なしに わたしたちすべてに自由はない 壁つきさす …

〈朝鮮と日本の詩人 40〉石川逸子

切りおとされた あなたの首が 空に浮かんでいます  

〈朝鮮と日本の詩人 39〉中野鈴子

「許南麒の詩のように」 「詩とたたかいとは もはや 朝鮮において区別出来ず たたかいと詩とは もはや 朝鮮では二つのものではない 若し 朝鮮の詩人の名のすべてを聞く人 愛国者の名を聞く人があったら す…

〈朝鮮と日本の詩人 38〉梅田悦子

非道詫びる深い自省の念 欅の木茂れる庭の蝉しぐれ安重根に降りそそぐ夏 指欠けし手形押されいるその書に安重根の心を読みぬ (安重根記念館2首) 拷問を加える日本兵の顔ふつうの顔しているのが悲しい 五千円…

〈朝鮮と日本の詩人 37〉大津啓一

朝鮮侵略への憤怒と苦痛歌う 第二檻房前の けたたましい叫び声 小村看守 たださえかん高い声が 薄い髪毛の頭のてっぺんを付きぬけて 更にかん高く 交替して控室に入ったばかりの飛田看守 明治四年の お台場…

〈朝鮮と日本の詩人 36〉浅尾忠男

独裁政治への怒りの抵抗詩 五人の男たちが うしろ手に縛られ 数珠つなぎになっている 街角のデモの現場で逮捕され 警察へ連行されたときもこうだった あるいは警察から 拘置所へ 軍法会議の法廷へむかうとき…

〈朝鮮と日本の詩人 34〉小野有香

朝鮮を威圧する日本は「血の子」 友よ 仁義とは何の意ぞや、 神を崇い友を愛するは昔なりき、 聴け 今仁義の意は 爾く美しきものにあらず。 隣国を奪わんが為に 先ず自国の国旗と銃剣とを以て、 其の国の急…