〈朝鮮と日本の詩人 44〉若山牧水
2007年11月26日 00:00
金剛山の絶景に感嘆 この国の山低うして四方の空はるかなりけり鵲の啼く(東莱温泉にて) よびかわす雉子の声やをちこちは小松ばかりの山まろうして(珍島竹林洞にて) 呼びさます鵲の声きこゆなり今朝も晴れたら…
〈朝鮮と日本の詩人 41〉木島始
2007年11月05日 00:00
光州の民衆虐殺を糾弾 貫徹する ソウルの預言者よ 愚かしい 愚かしい 不気味な武器が 目を覆おうとして 大中を自由の身に 大中を自由の身に かれの自由なしに わたしたちすべてに自由はない 壁つきさす …
〈朝鮮と日本の詩人 40〉石川逸子
2007年10月29日 00:00
切りおとされた あなたの首が 空に浮かんでいます
〈朝鮮と日本の詩人 39〉中野鈴子
2007年10月22日 00:00
「許南麒の詩のように」 「詩とたたかいとは もはや 朝鮮において区別出来ず たたかいと詩とは もはや 朝鮮では二つのものではない 若し 朝鮮の詩人の名のすべてを聞く人 愛国者の名を聞く人があったら す…
〈朝鮮と日本の詩人 38〉梅田悦子
2007年10月15日 00:00
非道詫びる深い自省の念 欅の木茂れる庭の蝉しぐれ安重根に降りそそぐ夏 指欠けし手形押されいるその書に安重根の心を読みぬ (安重根記念館2首) 拷問を加える日本兵の顔ふつうの顔しているのが悲しい 五千円…
〈朝鮮と日本の詩人 37〉大津啓一
2007年09月27日 00:00
朝鮮侵略への憤怒と苦痛歌う 第二檻房前の けたたましい叫び声 小村看守 たださえかん高い声が 薄い髪毛の頭のてっぺんを付きぬけて 更にかん高く 交替して控室に入ったばかりの飛田看守 明治四年の お台場…
〈朝鮮と日本の詩人 36〉浅尾忠男
2007年09月12日 00:00
独裁政治への怒りの抵抗詩 五人の男たちが うしろ手に縛られ 数珠つなぎになっている 街角のデモの現場で逮捕され 警察へ連行されたときもこうだった あるいは警察から 拘置所へ 軍法会議の法廷へむかうとき…
〈朝鮮と日本の詩人 34〉小野有香
2007年08月18日 00:00
朝鮮を威圧する日本は「血の子」 友よ 仁義とは何の意ぞや、 神を崇い友を愛するは昔なりき、 聴け 今仁義の意は 爾く美しきものにあらず。 隣国を奪わんが為に 先ず自国の国旗と銃剣とを以て、 其の国の急…