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〈月間メディア批評〉極右批判できない報道界

ジャーナリズムの衰退 2005年という年は、ジャーナリズムがさらに衰退し、権力批判機能をほとんど放棄した年であった。 朝日新聞が1月12日に報道した、安倍晋三衆議院議員らによる旧日本軍慰安婦制度を裁い…

〈月間メディア批評〉歴史認識に「折り合い」はつかない

米紙の靖国記事 米国の首都にある第二の新聞、ワシントン・タイムズは7月28日付で、「怒りを招く東京の神社」という見出しで、小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題を取り上げて、「日本の首都の真ん中にある靖国神…

〈月間メディア批評〉食糧袋問題 WFPに取材し訂正を

昨年3月に病に倒れ療養してきた芥川賞作家で共同通信の先輩、辺見庸氏は「週刊金曜日」7月5日号から、「いま、『永遠の不服従』とは何か」と題した集中連載を行っている。辺見氏は、連載のなかで、「この国の政治…

〈月間メディア批評(下)〉月刊誌「WILL」写真を無断転用

結論にならない 6月11日の朝日新聞に次のような記事が掲載された。 「ワック・マガジンズ発行の月刊誌『WILL』7月号で、4人の大学教授の写真がインターネットから無断で転用されていたことが分かった。同…

〈月間メディア批評(上)〉ワンサイド「観戦」した村上龍氏の独善記事

妄想でしかない 6月15日の本紙で書いたように、私はフリーランスとして、アジア・サッカー連盟の許可を得て6月8日、バンコクのスパチャラサイ競技場で行われたサッカーの2006年ワールドカップ(W杯)アジ…

〈月間メディア批評〉放置される政治家の妄言

「無知の極み」 日本の土、日曜日の午前中に放送される各テレビ局の時事番組は、日本人を歴史健忘症にして、反民主主義者になるよう洗脳している。極右政治家、御用学者が中国の「反日教育」を引き続き非難し、作家…

〈月間メディア批評〉過去の侵略事実伝えない新聞

盧大統領の批判 韓国の盧武鉉大統領は島根県議会における「竹島の日」条例の制定を受けて、「日本の植民地支配の正当化」を「断固処断」するという対日政策に出ている。 大統領が3月23日に発表した「国民への手…

〈月間メディア批評〉信頼できる報道伝達は「謀略」か

オーマイニュースが5周年 世界最大の独立系インターネット新聞であるオーマイニュースは2月22日夜、ソウルの世宗(セジョン)文化会館で創刊5周年記念式典を開催した。私は海外から唯一人招待され、祝辞を述べ…

〈月間メディア批評(下)〉品格あった朝鮮代表

感動的なシーン サッカーW杯アジア最終予選の日本対朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)戦が2月9日、埼玉スタジアムで行われた。私はインターネット新聞、日刊ベリタの取材団の一員として、南サイドスタンドに設けら…

〈月間メディア批評(上)〉共謀して歴史を偽造

言及自体が論議対象 前回、「日本軍の戦時性暴力」責任者を裁く女性国際戦犯法廷を扱ったNHKの特集番組が、安倍晋三自民党幹事長代理(当時、内閣官房副長官)、中川昭一経産相ら政権党政治家、極右団体などの「…

〈月間メディア批評〉歴史をねつ造したのは安倍氏らではないか

拉致事件被害者の家族が全国各地で講演活動を行っているが、公共放送のNHKは常に全国ニュースの中で取り上げる。1月になってからも、香川県の小豆島で被害者家族が「朝鮮のようなあんなひどい国に住んでいると思…

〈月間メディア批評〉エスカレートする朝鮮の体制非難

各種の世論調査で80%以上の回答者が朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)に対する経済制裁の発動を求めると回答している。民間の教育機関ともいうべき新聞、テレビ、雑誌などのマスメディアが、過去2年3カ月にわたっ…

〈月刊メディア批評〉権力監視機能を果たさないメディア

4日、米大統領選挙でブッシュ氏が再選された。世界中の多くの人々がブッシュ氏の敗北を望む中での結果だった。議会選挙でも上下両院で共和党が多数を握った。キリスト教原理主義にこりかたまったブッシュの取り巻き…

〈月刊メディア批評〉日朝正常化を妨害し続ける朝日資本

中山参与の辞任 朝鮮による日本人拉致の被害者と家族の支援を担当してきた中山恭子内閣官房参与は9月29日、首相官邸で小泉首相に会い、辞任する意向を伝え、首相は辞任を認めた。中山参与は会談で、02年9月の…

〈月刊メディア批評〉60年、92年、00年6月15日の出来事

私の大学の学生たちで、1960年6月15日夜、安保条約の強行採決に抗議するデモに参加していた東大文学部生、樺美智子(かんば・みちこ)さんが機動隊に殺されたことを知っている人はほとんどいない。デモ隊が国…

〈月刊メディア批評〉日朝正常化を妨害する悪質なメディア

人民が誤った方向に進もうとしているときに、勇気を持って警鐘を鳴らすのがジャーナリストの仕事だ。しかし、人民が健全な判断をしているときに、「意外だ」「理解できない」と繰り返して、隣国への敵意を煽っている…

〈月刊メディア批評〉予断と偏見に満ちた朝日新聞報道

朝鮮の金正日総書記が4月18日夜に国境を越えて19日に北京に入り、21日北京を離れた。金総書記は19日の胡錦涛・中国国家主席との首脳会談で「非核化の最終目標を堅持し、対話を通じた平和的解決を追求する我…

〈月刊メディア批評〉「経済制裁」を正当化する朝日新聞

米国と朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)との間の核問題を話し合う第2回6カ国協議が2月25日から28日まで北京で開かれ、すべての参加国が「核兵器のない朝鮮半島を実現する」ことを誓った。朝鮮の主張に沿った画…