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【読者の声】民族教育守り抜こう

6月19日に掲載された金理花さんの連載「民族教育と歌―抵抗の歌声とともに」を読んで、民族教育の過去と未来について深く考えさせられた。 金日成主席の「山より高く海より深い」慈愛と、温かい配慮、在日同胞の…

〈民族教育と歌 11〉「問題視」される音楽/金理花

朝鮮から国立平壌万寿台芸術団が初来日し全国公演をおこなったのは1973年。当時、公演には在日同胞はもちろん多くの日本市民も観覧に訪れ、朝鮮の芸術の流行も巻き起こった。音楽が日朝友好の一端を担う、その言…

〈民族教育と歌 10〉音楽で育む「民族」の感性―音楽教科書と「民謡」/金理花

満開の桜の下、もうもうと立ち上がる七輪の煙を囲んでの踊りの輪(チュムパン)。身をゆだねる音楽は《밀양아리랑(密陽アリラン)》や《도라지(トラジ)》だろうか。同胞が集う種々の宴ではあまりに見慣れたお馴染…

〈民族教育と歌 9〉校歌の創作という教育実践―埼玉朝鮮初中級学校校歌/金理花

  卒業式のクライマックス、新しい門出を迎えた卒業生たちが笑顔と涙を顔にうかべながら青春を過ごした学び舎の校歌を合唱する。そんな姿を見守る家族や地域の同胞たち。朝鮮学校の校歌はさまざまな時期…

〈民族教育と歌 8〉音楽教育のさらなる向上へ―総聯音楽通信教育/金理花

今年で第49回目を迎えた在日朝鮮学生中央芸術コンクール。高い技術と芸術性を誇る本大会は演目を披露する学生たちはもちろん、その成長を支える教員の的確な指導なしには決して成り立たない。だが、音楽教育の経て…

〈民族教育と歌 7〉大音楽舞踊叙事詩―세상에 부럼없어라(この世に羨むものはない)/金理花

異郷の地で鳴り響く朝鮮語の歌声。それだけでも奇跡に近い営みが民族教育では続けられてきたわけであるが、それらが圧巻のスケールで披露された公演がある。総出演人数3000人にも及ぶ大規模公演である大音楽舞踊…

〈民族教育と歌 6〉朝・日歌唱交流をもたらした―꽃파는 처녀(花売る乙女)/金理花

日本社会で熱狂の渦を巻き起こした朝鮮の音楽芸術の代表格といえば、やはり革命歌劇「花売る乙女(꽃파는 처녀)」をおいて他にないのではないだろうか。この作品は、5大革命歌劇としても採用され長年上演されてき…

〈民族教育と歌 5〉世代を超えた小さな名曲―비야비야 오너라(ピヤピヤオノラ)/金理花

総聯結成後に音楽教科書がはじめて編纂されてから約60年間、朝鮮学校に通った子どもたちが必ず口にしたと言ってもいい歌がある。「ピヤピヤオノラ」は、当時から現在まで発行された教科書に欠かさず掲載されてきた…

〈民族教育と歌 4〉再会の願いを込めて―惜別の歌(チャクピョレ ノレ)/金理花

1949年3月。民族教育弾圧の爪痕が色濃く残る校舎に60余人の生徒が集い、卒業式が挙行された。そのときに演奏された歌は「惜別の歌」だった。明るい行進曲調のその歌は、この先も日本社会でさまざまな困難に直…

〈民族教育と歌 3〉青年学校に響いた民族の歌―聞慶峠(ムンギョンコゲ)/金理花

ふと目にとまった写真。1950年代前半に撮影されたという「青年学校」の風景だった。青年たちが集まり、歌を習っている。目を凝らして黒板に書かれた歌詞を読み取ると、朝鮮戦争のさなか、1950年に創作された…

〈民族教育と歌 2〉朝鮮学校弾圧の刻印―川崎朝鮮小学校校歌/金理花

「ふたたびやってくる、4.24の日が、血に染まった怨恨の日が…」 これは民族教育弾圧に抵抗する歌謡として創作された「4.24のうた」の冒頭の歌詞だ。近年では留学同学生によって上映された演劇「チョゴリ」…

〈民族教育と歌 1〉音楽教科書に込められた思い/金理花

在日朝鮮人の歴史を振り返るとき、いつもそこにあって、かたときも欠かさなかったものがある。民族教育と歌だ。そもそも朝鮮人と歌という話題は、語り出せば終わりがない永遠のテーマでもあるが、「解放」後70年以…