公式アカウント

  • ホーム >
  • 連載・関東大震災下の朝鮮人虐殺問題

〈関東大震災下の朝鮮人虐殺問題 8〉集団的に鬼と化した群衆

(3)各地における民衆による虐殺状況 関東各地での朝鮮人虐殺の状況を呈示するといっても、本連載の「はじめに」で述べたように、体験談や目撃記、伝聞記録の多さは他の地震、火災記録の追随を許さないものがある…

〈関東大震災下の朝鮮人虐殺問題 5〉内務省の組織的伝播で自警団発生

(3)流言の伝達 大震災の朝鮮人虐殺事件でまず問題になるのは、大虐殺の直接の契機となった「朝鮮人暴動」流言は誰の発想になり、誰が発布し、どう伝達されたのか、ということである。 ■

〈関東大震災下の朝鮮人虐殺問題 4〉朝鮮人暴動ねつ造、戒厳令の理由づけ

この2人(警保局長後藤文夫、警視総監赤池濃)の証言は実に重要である。 つまり、数十万の大群衆の極度の混乱状態を目撃した治安当局者は、「不祥の事変を生ずるに至るべき」に恐怖感を持ち、「尋常一様の警備を持…

〈関東大震災下の朝鮮人虐殺問題 3〉国家の核心機関が虐殺に関与

3. なぜ、国家犯罪というか(とくに戒厳令問題) 大震時の朝鮮人虐殺問題をなぜ国家犯罪と言うのかの理由は、(1)国家権力の中枢である内務省が、戒厳令発布を朝鮮人暴動流言と結びつけたこと、(2)朝鮮人暴…

〈関東大震災下の朝鮮人虐殺問題 2〉権力防御装置の恣意的発動

はじめに(下) 大火最中の阿鼻叫喚はいうまでもないが、鎮火直後のただ一面の焼野原には、無数の死骸が山のように重なり、川という川には数えきれぬ死体が流れていた。そして、ようやくにして死は免れたものの、飢…

〈関東大震災下の朝鮮人虐殺問題 1〉恐るべき国家犯罪、民族犯罪

はじめに(上) 日本の近代史と現代史の分岐をなすのは、1923年9月1日の関東大震災であるとは定説化された見方である。私は、侵略と殺戮にまみれた日本現代史は関東大震災時の朝鮮人虐殺に始まると考えている…