〈人物で見る朝鮮科学史 44〉世宗とその時代(3)
2007年12月07日 00:00
不敬罪に問われた「最高の技術者」 東洋では水時計を「漏刻」と呼んでいたが、その原理は「播水壺」を高い所に置き、そこから水が一定の量と速さで流れ落ちるように工夫し、「受水壺」に溜まった量で時を計るという…
〈人物で見る朝鮮科学史 41〉朝鮮王朝文化の幕開け(番外)
2007年10月12日 00:00
ヨーロッパから見た朝鮮半島 1402年に製作された「混一彊里歴代国都之図」は、当時の最新の地理的情報を総合した東洋のみならず世界的にもっとも水準の高い地図であった。ただし、今日の地図からみればヨーロッ…
〈人物で見る朝鮮科学史 40〉朝鮮王朝文化の幕開け(4)
2007年09月29日 00:00
最も正確な東洋最古の世界地図 15世紀中頃~17世紀中頃までのヨーロッパ人によるインド・アジア・アメリカなどの海外進出を大航海時代と呼ぶが、なかでも1492年のコロンブスによるアメリカ大陸の確認はよく…
〈人物で見る朝鮮科学史 39〉朝鮮王朝文化の幕開け(3)
2007年09月08日 00:00
火薬を製造した崔茂宣の息子、海山 権近が推挙したもう一人の人物、それは独自に火薬を製造した崔茂宣の息子・崔海山(1380~1443)である。崔茂宣の火薬武器が倭寇の撃退で大きな威力を発揮したことはすで…
〈人物で見る朝鮮科学史 38〉朝鮮王朝文化の幕開け(2)
2007年09月01日 00:00
当代随一の文人といわれた権近 1395年の「天象列次分野之図」が高句麗の石刻天文図を基に作られたというのは、そこに刻まれた銘文から判明することである。さらに、そこには「論天」と題して蓋天説、渾天説など…
〈人物で見る朝鮮科学史 37〉朝鮮王朝文化の幕開け(1)
2007年08月24日 00:00
世界最古の石刻「天象列次分野之図」 高麗末期、政権内では大土地所有者である親元勢力と地方豪族出身の新興官僚層が対立、後者の中心に倭寇の撃退で大きな功績をあげた李成桂がいた。彼は明の軍を追い払う命を受け…
〈人物で見る朝鮮科学史 36〉高麗の科学文化(9)
2007年07月20日 00:00
高麗の高い建築施工技術 現在、朝鮮半島には8つの世界文化遺産があるが、次の候補に挙がっているのが高麗の古都・開城である。朝鮮戦争時の爆撃を免れた開城には当時の面影を今に伝える数多くの遺跡があるが、その…
〈人物で見る朝鮮科学史 35〉高麗の科学文化(8)
2007年07月07日 00:00
朝鮮産生薬の研究書「郷薬救急法」 高麗時代の科学技術の特徴は、それが民族科学としての性格を強く帯びたという点にある。科学は分野的には医学、天文学から、技術は金属加工から始まるが、当初は自然発生的で素朴…