〈人物で見る朝鮮科学史 54〉測雨器と気象学(3)
2008年05月09日 00:00
長期変動を知る貴重な資料 世界最初の雨量計・測雨器は、朝鮮が世界に誇る科学史的業績であるが、前近代的な側面もある。というのは農耕社会において降雨量は農業と直接関連する重要事項であり、天に代わって政事を…
〈人物で見る朝鮮科学史 51〉世宗とその時代(10)
2008年03月28日 00:00
朝鮮独自の暦書の基礎築く 1405年、文科に及第した鄭招は、2年後には司諫院正6品左正言となり、世宗の父である第3代・太宗王に仕えていた。その年の5月は酷い日照りとなり、太宗は臣下に自身に徳がないため…
〈人物で見る朝鮮科学史 50〉世宗とその時代(9)
2008年03月21日 00:00
朝鮮最古の農学書編纂、鄭招 社会が発展期に入り始めると例外なく人口が増加する。ウリナラの場合でいえば、植民地解放直後がそうである。では、それ以前はというと世宗時代がやはりそうであった。 人口が増加する…
〈人物で見る朝鮮科学史 49〉世宗とその時代(8)
2008年03月14日 00:00
世宗の信任をうけた名医 三木栄の大著「朝鮮医学史および疾病史」では、「医方類聚」を「実に現存医書としては古今東西に比を見ない浩瀚なもの」と評しているが、残念ながら本国に原本は存在せず、壬辰倭乱時に加藤…
〈人物で見る朝鮮科学史 48〉世宗とその時代(7)
2008年03月07日 00:00
3大医学書編さん、盧重礼 医学は天文学とともに、古代から普遍的に発展してきた科学分野といえるが、世宗時代には朝鮮の3大医学書といわれる「郷薬集成方」「医方類聚」が編さんされるなど大きな発展があった。そ…
〈人物で見る朝鮮科学史 47〉世宗とその時代(6)
2008年02月29日 00:00
天文暦学の知識を伝えた朴安期 七政とは日月と5つの惑星のことで、「七政算」はその運行を計算する書という意味である。当時まで朝鮮の暦書は中国から伝わった「授時暦」を用いていたが、そこに記された数値は朝鮮…
〈人物で見る朝鮮科学史 46〉世宗とその時代(5)
2008年02月22日 00:00
朝鮮前期最高の天文学者、李純之 国際天文学連合(IAU)は小惑星の命名権を発見者に与えているが、韓国天文研究院は普賢山天文台が発見した7つの小惑星に対して伝統社会の科学者たちの名をつけた。その7人とは…
〈人物で見る朝鮮科学史 45〉世宗とその時代(4)
2007年12月14日 00:00
世宗の右腕、李蕆 科学技術を国家的プロジェクトとして推進するためには、優れた科学者・技術者とともに、彼らを組織動員する人物が必要となる。世宗の右腕となってその役割を果たした人、それが李蕆である。李蕆は…