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〈学美の世界 28〉子どもの造形力に憧れる/姜泰成

子どもの体感が画面いっぱいに表された作品だ(作品1)。 入り口のドアを開けると薄暗い空間が静かにせざるを得ない印象を演出する。 閉ざされた空間の特異な空調を肌に感じる。足元だけ照らされたライトは子ども…

〈学美の世界 25〉学美には現代アートの動機がある/金明和

現代アートを読み解くときに大事なのは、コンテクストである。 絵のうまさや立体造形のテクニックよりも、文脈や概念が現代アートの真価である。 現代アートでいうコンテクストとは、その作品がアートの歴史の系譜…

〈学美の世界 24〉「力強さ」が溢れる作品/曺昌輝

在日朝鮮学生美術展覧会の魅力を一言で言うならば何と答えられるだろうか。 いろいろな要素がある中で、あえて一つに絞るならば「力強さ」ではないだろうか。 生徒たちの力強さはいろいろな形で作品に現れている。…

〈学美の世界 23〉子どもたちの表現の力/金洸秀

絵であったり、歌であったり、文字、ダンスなど、何かを表現するという大切なことを子どもたちに伝えていくことに少しプレッシャーがあるが、日々進化していく子どもたちの表現力には毎度のごとく驚かされるものが多…

〈学美の世界 22〉良い作品の向こうには作家の姿が見える/崔誠圭

学校に入ったばかりの1年生の作品は無垢な驚きがあるが、2年生は思考力が高まり無意識と隣り合わせなイメージとの狭間で常に揺らいでいる。週に一度ある図工の時間「無意識の扉」を自由に開ける柔軟さで、難なく心…

〈学美の世界 21〉作品のリアリティーと実感/朴一南

良い作品には、作者のモノの見方や考え方など表現者としての視点を強く感じる。 何かを感じ取り表そうとした時、視覚的表層では無いリアリティーが生まれる。 リアリティーとは実感であり、実感によってリアリティ…

〈学美の世界 20〉作品を物語として読み解く/金誠民

キツネは王子さまにこう言った。 「とても簡単なことだ。ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない」(サン=テグジュペリ、「星の王子さま」より) それは学生美術展で…

〈学美の世界 19〉喜び、発見、感動、驚き、探求…/成明美

異国の地で長い足跡をたどってきた在日コリアン。 幾重もの艱難辛苦を乗り越えいつの時代もたくましく生きてきた在日コリアンの〝今〟を一番リアルに伝え感じさせてくれるのは学生美術展を彩る子どもたちの作品では…