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〈学美の世界 38〉多様な表現のリアリティと感性の進化/朴一南

「憂い」「そわそわ」「どきどき」など複雑な人の感情や音楽的ニュアンスを表そうとすると、具体的な実像は浮かび難く、アクションペインティングのような抽象的な表現になりがちだが、かえってその方が複雑な感情や…

〈学美の世界 35〉世界ができ上がっていく過程/河美香

中学生の作品を見るのが、好きだ。 中学生の作品を通して、会ったこともない作者の悩みや希望、作品を作っている時の表情なんかも想像してしまう。 「思春期」とか「中二病」と一括りにしてしまえばそれまでだが、…

〈学美の世界 34〉思春期の葛藤や内面を表現/金潤実

思春期とは、一般的に初級部高学年から高校生頃までの、誰しもが経験する心身ともに子どもから大人へ大きく変化する時期のことである。 子ども自身急激な変化に戸惑い、時に反発し、周りの大人も戸惑い無関係ではな…

〈学美の世界 33〉子どもたちの嬉しい「裏切り」/文真希

作品を創作する子どもたちの表情は大人顔負けの真剣さだ。五感で得た喜びや感動を「表現」というアプローチで仕掛け、納得するまで求め抜く。社会で積まれた既成概念でもがいている私たち「大人」は、良かれと思い子…

〈学美の世界 32〉無意識の安心感・同調から芽生える自我/康貞淑

子どもたちの作品に、子ども特有のしるし(印)があると感じた人は多いだろう。 天体、動植物、乗り物、人工物…共通認識として描かれたしるしに、集団生活の心理的同調を垣間見る。しかし、それらがまったく別の意…

〈学美の世界 31〉作品に込められた子どもたちの主張/崔栄梨

タイトルは「僕はシャーペンより鉛筆が良い」(作品1)。私もそうなんですよ、と、声をかけたくなる。 文字がほとんどのこの作品、絵としてどうなのと問われかねないが、書かれた言葉、その繰り返し、2本の手、消…

〈学美の世界 30〉「余計なこと」を教えず自立を促する/玄明淑

大人が統制しやすい画一化された「地図型知性」ではなく、不確実なこの時代を生きる子どもたちが自分の力で、あるいは友たちの力を借りながら、「ヘッドライト型知性」で生き抜くための教育が求められている。それは…

〈学美の世界 29〉子どもの造形力に憧れる/金順玉

作品から漂う愛着心について3つの作品を紹介する。